電子書籍で写真集
iPadが日本でも発売されて、大きくニュースに取り上げられていますが、やっぱり気になるのは、電子書籍がどうなっていくかです。
電子書籍出版で、写真集がたくさん作られることになるのでしょうか。今、写真家仲間で、自前で写真集を作ろうと計画しています。
いずれこのブログが窓口になると思います。
写真家になったら、写真集を、というのが、俺たちの願いでした。でも、現実は厳しかったですね。とくに、アジアの少数民族などのドキュメンタリー写真集は、「作っても売れない」と、言われ続けてきました。かなり有名な写真家でも、そうです。(もちろん、お金がある人なら自費出版という手があったのですが)
写真集を作ったからといって、印税なんて微々たるもので、それで食べていけるほど甘いものではありませんでした。写真集は、写真家の名刺みたいなもので、作ること自体に写真家としてのこだわりと、写真家として認められるひとつの指標みたいなものでした。
でも、インターネットが普及し、デジカメで誰でも「いい写真」が撮れるようになった今、プロとアマチュアの境界線は、あいまいになっています。写真家だけではなく、いろんな業種でプロとアマの境はなくなってきています。
いや、「プロ」と「アマチュア」、こういう2つの言葉に分けることが、今の時代に合わなくなってきたといったほうがいいかもしれません。いろんな「仕事の状態」が生まれてきたわけです。
電子書籍なら、紙代などの制作費が安くなるので、誰でもが写真集を出版しやすくなると思います。ただ、それをみんながほしがるかどうか、つまり売れるかどうかは、まったく別の問題ですが。
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