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2010/10/31

韓国映画 『ほえる犬は噛まない』、『南極日誌』 など、DVD鑑賞

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最近韓国映画を観ています。『グエムル 漢江の怪物』、『母なる証明』、『ほえる犬は噛まない』、『南極日誌』。

どれも観ている間中「胸騒ぎ」を覚えながら、という映画でした。何か得たいの知れない緊張感が漂っています。この緊張感がたまりません。

とくに『ほえる犬は噛まない』は、犬好き人間にはつらいシーンもあります。もちろん映画なので、すべて「演技」なのですが、でも、犬は「演技」を理解していないでしょう。犬にとっては、撮影はすべて「現実」です。と、いって、映画の面白さには変わりありません。

『南極日誌』も、最初、ホラー映画かなと思ったくらいでしたが、これを、南極で最もたどり着くのが困難な「到達不能点」を目指す探検隊6人の、極限状態での人間ドラマと観ると、なかなか奥深いものを感じさせます。不思議な映画でした。

狂気に満ちた行動をするようになるソン・ガンホ演じる隊長。探検の初期に、どうして「到達不能点」を目指すのか?という話になったときの隊長のセリフ。

俺たちのような人間はそこを目指すしかない。死ぬためじゃない、生きるために(危険な場所を)目指すんだ。

まともじゃない人間の生きられる場所は「到達不能点」くらいしかないんだな。納得。

ただ、最後のシーンがわかりにくい。でも、わからないから「不思議な映画」になっているのかもしれませんが。


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2010/10/29

マダガスカル 中央高地の棚田

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aoyagiに「マダガスカル 中央高地の棚田」をアップしました。

http://aoyagi/index.php?option=com_content&view=article&id=292:mada&catid=38:tanada&Itemid=106

アフリカに思えないほどアジア的な風景。コメも日本人の3倍食べる稲作の国です。

こちらにも写真があります。

「マダガスカルの棚田」(オリザ館)


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2010/10/25

「飼犬」と「野良犬」の間、という生きかた

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田舎を旅していると、野良犬にたくさん出会います。「犬旅」だと、とくに目立ちます。

香川県三豊市観音寺の公園には、同じような姿の薄茶色の2頭の野良犬がいました。兄弟かもしれません。

1頭は4mほどまで近づきました。人間が嫌いなわけではなさそうです。でも、それ以上接近することはありませんでした。こちらが近づいていくと逃げていきます。

「付かず離れず」 この微妙な距離が、人間と野良犬たちの関係を象徴しているようです。この距離が長くなればなるほど、「飼い犬」から「野良犬」に近くなるということでしょう。

都会では良くも悪くも、野良犬があまりいません。それはすぐ通報されて捕まえられてしまうからでしょうか。その点、田舎は、野良犬が生活できる空間があります。通報から逃げられる空間です。あるいは、田舎の人のほうが、野良犬に寛容なのかもしれません。悪さをしない限り、いっしょに共存できるということです。

『生類をめぐる政治』(塚本学著 平凡社)によると、

「柳田國男は、明治期の村について、村の犬というのが4、5匹は常にいたが、犬を飼っている家は一軒もなく、・・・(略)・・・少なくとも犬にあって、特定の飼主がなく、といって完全な野犬でもないものが、つい近年まで数多く存在した。」

とあります。中国の雲南省でも同じでした。「飼い犬」と「野良犬」との境があいまいなのです。特定の飼主はいなくても、村人がその犬たちを排除するわけでもありません。犬は、人間の残飯を食べ、時には、愛玩犬としてかわいがられ、よそ者が来たことを知らせてくれる番犬でもあります。これもまた、その地域に合った犬との共存といっていいでしょう。

もともと犬たちは、こんなあいまいな立場で人間社会とずっと共存してきたようです。飼主がはっきりしている飼犬は、むしろ少数だったのかもしれません。ヨーロッパの犬の飼い方が明治期に入る前までは、日本独自の犬の「生きかた」があったようです。


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2010/10/24

どうして人間が一番偉いのか?と聞いた日本人と犬との関係

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テレビ番組「サンデーモーニング」、風をよむ「野生動物たちに今何が・・・」のコーナーで、最近の生態系の変化についてやってました。

この中で、面白い話が紹介されました。幕末に宣教師がきて日本人に説教したらしい。「人間は神が造った最高の被造物」 すると日本人たちは「どうして人間が一番偉いのか?」と聞き返したそうです。

また、馬で日本を旅した外国人が、馬が扱いにくく「日本の馬は甘やかされている」と不平を言った人がいたという。

日本人は「動物と人間は同じ」という感性を持っていました。それが明治以降、西欧的価値観から、いつの間にか、人間が一番偉いというふうにかわっていきました。

これを聞いて、ハタと気がつきました。

どんな犬のしつけの本にも、人間が「上」「リーダー」にならなければならない、命令をよく聞くようにしつけなければならないとあります。命令をよく聞く犬がいい犬だ、ちゃんとしつけられない飼い主は、犬を飼う資格がない、みたいなことが、常識のように書いてあります。

でも、俺は前々から、疑問を持っていました。ほんとにそうなのでしょうか?

たとえば、命令をよく聞いている警察犬などの様子をみていると、すごいなぁ、頭いいなぁ、と思う反面、なんだか痛々しさも感じることがあります。

もちろん、警察犬は、人間の命令を聞いてちゃんと行動することは、一種の「遊び」として、行動すること自体が幸せなのかもしれません。それをわかってもです。どうも、痛々しい。

なぜそう感じるのか、考えてみました。たぶん、人間が「上」にたって命令し、素直に従う犬という、二人の関係性に、いつもじゃないですが、違和感を覚えるようなのです。(自分にできないから、単に嫉妬しているだけかもしれませんが)

それで今日の番組を見て、もしかしたら、これも、西欧的価値観なのではないか? そしたら、そろそろ人間中心の西欧的価値観から抜け出して、もっと日本に合った犬との関係、犬のしつけがあるのではないか?と思ったわけです。

犬に詳しい人に聞いてみたいですね。こんなことは、犬飼い初心者(俺)のたわごとかもしれませんし。

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2010/10/23

「犬旅写真」について (2)

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写真家ばかりではありませんが、芸術家やアーティストと呼ばれる人たちの仕事のひとつは、「新しい美」を見つけることです。

「新しい美」とは、「新しい価値」と言い換えてもいいでしょう。

今まで誰も気がつかなかった価値、それを、写真家なら写真を使って切り取って見せる、ということです。音楽家なら音を切り取って聴かせることです。小説家なら、話を語ることで気がつかせるのです。

いったんみんなが気づいてしまえば、「なんだぁ」と思えるくらい簡単なことです(と、思います)。でも、口で言うのは簡単ですが、なかなか難しい。難しいというより、辛い。

新しい価値を見つけるのは、見通しの悪い山道を歩くのと似ています。

歩いてきた山道を振り返ったとき、どこに何があったか、どんな風景だったかは、もちろんわかるわけですが、これから進む方は、何があるかわからない。何があるかわからないけど、もしかしたら、すばらしい風景に出会えるかもしれない、崖崩れで通行止めかもしれない、という期待と不安。

でも、それでも、行きたいと思えるかどうか。きれいな風景は見たんだから、そこまででもういいだろうと満足するかどうか。進むのか、引き返すのか。

そこで「犬旅写真」。

先はまったくわかりません。すばらしい風景に出会えるのか、それとも何もないのか、それどころか崖崩れで死んでしまうのか・・・。


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2010/10/22

新しくオープンした羽田空港から、犬のオシッコを考えてみる

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新しい羽田空港がオープンしました。最近は外国、ごぶさたなので、まるで自分が飛行機に乗るようにわくわくします。

国際競争に備えて、24時間稼動する眠らない国際空港です。アジアのハブ空港を目指すとのこと。都心からも近く、期待はできそうです。

アジア各国や日本各地から羽田に集り、羽田からまた違う外国へ飛んでゆく。乗り換えの基点になるのがハブ空港。

前々から気になっていたことがあります。この前Twitterでもちょっとつぶやきましたが、あらためて。

犬の散歩をしていると、「ハブ電柱」と呼べる電柱があることに気がつきました。国際航空路線の「ハブ空港」と似ているのではないかと思ったのです。

「ダメ!」と言っても、リードをぐいぐい引っぱっていき、必ずオシッコする電柱。「ハブ電柱」は、たいてい交差点にあって、周辺の犬たちが頻繁に「情報」を「保存」している場所です。どうして特定の電柱にオシッコをかけたがるのでしょうか。

ヴィーノは長時間「ハブ電柱」で匂いを嗅いで、最後、片足を上げて自分の「情報」で「上書き保存」します。

うちの周りの「ハブ電柱」は、約200mほど離れて点在しています。(ヴィーノの場合はですが) この距離と、ヴィーノの縄張り意識とが関係しているのかどうか。

もしかしたら、こういう「ハブ化」は、犬のオシッコや、国際航空路線だけじゃなくて、何かネットワークを造ると必然的にできてくるのかもしれません。

そこで考えてみました。(ヒマだねぇ)

犬は、何にでもオシッコを掛けまくっていたら、すぐオシッコは空になってしまいます。だから、いろんな犬のオシッコが掛けられた電柱、つまりは、いろんな情報が手に入るハブ電柱に、集中的に掛けることで、周りの情報を得られるだけでなく、自分の情報も効率的に発信できるということです。ネットでも、最初ポータルサイトを見るのが便利なように。

たぶん、そのハブ電柱に、誰が(どの犬が)最初に掛けたかというのは、偶然なのかもしれません。でも、情報は情報を呼び、それがだんだん固定化されていったのではないでしょうか。

国際空港のハブ化と、犬のオシッコを比べるのはおかしいと思われるかもしれませんが、ネットワークの「効率化」という点で、無関係とは思えません。「効率化」は、すべての生き物が持っている方向性に違いありません。


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2010/10/21

「犬旅写真」について (1)

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岩手県遠野市宮守にいったとき、ちょうど秋祭りでした。(その写真はすでにアップしてあります。「犬の目写真」2010/10/07〉 山車が練り歩き、辻々で止まり、踊りを披露します。

そのとき、4人組の外国人が現れました。近くの工場で働いているフィリピン人たちでした。日本語はわからず、英語が片言です。

彼らと話をしているとき、「この自分の犬を入れた日本の風景を撮っているんです」と言ったら笑われました。どうも彼らは冗談だと思って笑ったようです。

じつは沖縄でも、外国人に同じように言うと、笑われました。日本人なら説明してわかってもらえるのですが、外国人だと言葉の問題もあり、細かいニュアンスが伝わりません。なので、自分の犬、プライベート写真を撮って商売になるはずはなく、この人、冗談を言っているんだろうなと思って笑ってくれるのではないか、と思います。

たしかに、「犬旅写真」は、プライベート写真と言えるのかもしれません。

自分の子どもの写真、自分のペットの写真、自分の旅の記念写真を、これでもかこれでもかと見せたがる人がいます。自分では「いい写真」だと思っているからなのでしょうが、とくに、「かわいいでしょう?」「きれいでしょう?」と同意を求められると、「かわいくない!」「別に」と言えず、拷問に近いものがあります。

プライベート写真を他人に見せるのは難しい。自分の思い入れが強すぎるほど、他人にはわからない、そういうことがあります。

それじゃぁ、自分の「犬旅写真」はどうなんだ?と聞かれたら、返す言葉もありません。ただ、内心では、自分のバカ犬の自慢を、わざとやってやる気持ちもあるのです。そのあたり、あまのじゃくな性格もあり、複雑です。

少なくとも、自分で「いい」と思わない限り、他人が「いい」と思うはずはありません。自分が「いい」と思うんだから、日本中探したら75人ぐらいは「いい」と思ってくれる人はいるんじゃないか。それに期待しています。

考えてみれば、「棚田」の写真だって、「俺はこんなにきれいな風景に出会ったんだよ」という、自慢が入っているのは確かなんですから。


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2010/10/18

リード(引き綱)を付けていない大型犬はライオンと同じ

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最近、ヴィーノの散歩中、ノーリードの大型犬と出会います。ボーダーコリーか? 賢いんでしょうね。人を噛んだりは絶対しないんでしょうね。だから飼い主も自信ありげです。

犬恐怖症の人からみたら、大型犬を離して歩かせているのは、ライオンを離して歩いているのと、大げさに言えば同じなんです。

と、以上、ツイッターでこの前つぶやいたのでしたが、昨日、「噂の!東京マガジン」で、犬の問題をやってました。

ノーリードで散歩させる迷惑な飼い主。その中で、コメンテーター山口良一さんも犬嫌いらしく、「犬嫌いからみたら、リードをつけないでいる犬は、ライオンと同じようなもの」といっていました。そう思っていたのは俺だけではなかったんですね。

犬好きな人の弱点、それは「自分の子(犬)だけは大丈夫」という思い込みが生まれやすいところ。でも、犬恐怖症からみると、あなたの犬が賢かろうが、従順だろうが、忠犬だろうが、可愛かろうが関係ないんですよね。怖いものは怖い。苦手は苦手。それだけです。

リードでつながれているだけで、安心感を与えてくれます。賢いのはわかりますが、せめて、犬恐怖症の人に配慮して、見せかけだけでもいいので、リードを付けて散歩してほしいものです。大型犬だけではありません。小型犬でも同じです。

誤解されるといけないので書いておきますが、これは、「道徳心」や「マナー」の話ではありません。俺個人の「要望」です。


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2010/10/16

不思議な研究発表 「食事について、犬たちは楽観的」

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犬の「楽観主義」、「悲観主義」を調べた研究(?)らしいですが、どうもよくわからないことがあります。

ヴィーノと暮らしていて、犬の「楽観」、「悲観」は感じます。それは、同じ犬でも日によって変わることでもあるし、犬それぞれの性格として感じることもあります。

犬にも「楽観主義者」や悲観的なタイプ=英研究
毎日jp http://mainichi.jp/select/world/newsinbrief/news/20101013reu00m030004000c.html

でも、それがどうした?という話ですよね。引っかかるのは、学者が発表したということです。あまりいい加減なことを言われては、俺たち素人は困ります。

ボウルに餌があるかもしれないと思うのが楽観主義、ないかもしれないと思うのが悲観主義ということでしょうか。それは「食欲がある」「食欲がない」とは関係ないのでしょうか? 

少ない情報からだけでは、何の研究発表なのかよくわかりません。

こっちの方は、記事自体わけがわかりません。「中身のあるなしに関係なく、ボウルを見ただけで大喜びしたのだ。このことから研究チームは、「食事について、犬たちは楽観的」と判断した。」とは、どういう意味なんでしょうか?  「食事について、犬たちは楽観的」という結論には苦笑。食べ物が入っているかもしれない器を見ただけで喜ぶ俺は、それじゃぁ犬並みということでしょうか。犬じゃなくても、生き物なら、だいたいそうなんじゃないかと思ってましたが。

犬の性格は楽観的? それとも悲観的?
(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1013&f=national_1013_216.shtml)


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2010/10/14

チリ北部サンホセ鉱山落盤事故の33人無事救出

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チリのサンホセ鉱山で33人無事救出。すごいなぁと思います。

狭い空間で大きなトラブルがなかったことに感銘をうけます。もちろん小さいいざこざはあったでしょうが。

自慢するわけではないですが、この事故が起きた直後のブログで、俺は「これから必要なのは、人間関係と「希望」ではないでしょうか。」と予想しました。

チリの鉱山落盤事故(2010/08/25)

実際「エスペランサ(希望)」がキーワードになったのはご承知のとおりです。

そしてもう一つは「人間関係」。

テレビでやっていましたが、昔ロシアで宇宙ステーションを想定した閉鎖施設での生活実験が行われたらしい。ロシア、欧州、カナダ、日本の国際メンバーによる長期閉鎖実験でした。

でも日本人が途中でリタイア。和を尊ぶ日本人には、強いリーダーを求める欧米人(喧嘩するのが当たり前)たちに耐えられなかったらしい。もしかしたら喧嘩に見えたのは議論なのかも知れませんが。俺も日本人なので気持ちはわかります。

国民性もあるでしょうが、チリの作業員も、責任者の強いリーダーシップのもと団結していたらしい。それでなくても個性の強い作業員たちです。たぶん全員の意見を民主的に聞いていたら生き残れなかったかもしれません。

ひるがえって我々の車中泊の旅ですが、車内では、犬と妻と俺と、リーダーの座をかけたバトルが繰り広げられました。けっきょくこのバトルは、犬のヴィーノが勝利したということになるんでしょうか。

今では、ヴィーノは「小皇帝」の玉座についています。(そのうち、玉座から蹴落としてやる・・・)

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2010/10/13

中国神秘紀行 「最後の秘境 怒江 知られざる山岳民族の暮らし」

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雲南省関連ののテレビ番組があります。

中国神秘紀行 「最後の秘境 怒江 知られざる山岳民族の暮らし」
10月15日(金) 21:00~22:00
放送局: BS朝日

中国南西部、雲南省の北西部は、西から東へ向って、怒江(サルウイン川の上流)、瀾滄江(メコン川の上流)、金沙江(揚子江の上流)の三本が平行して流れているところで、一番狭いところは直線距離でわずかに60kmほど。この地域を『三江並流』といいます。

ユネスコの第27回世界遺産委員会(2003年)で、『雲南保護区群の三江並流 (Three Parallel Rivers of Yunnan Protected Areas)』として登録されました。

こちらのページに怒江の写真を掲載しています。参考にどうぞ。

Ya_2「世界遺産 三江並流」


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2010/10/12

女優ミシェル・ロドリゲスが、反捕鯨活動家宣言

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「アバター」「ロスト」などに出演の女優ミシェル・ロドリゲスが、反捕鯨団体シー・シェパードに入り捕鯨を妨害する活動を行そうです。アクション女優としてかっこいいなぁと思っていたのに残念です。

「アバターのハリウッド女優、シー・シェパードに参加」
J CASTニュースより http://www.j-cast.com/2010/10/12077946.html

2年ほど前、イギリスで、14歳の少女が父親と日本大使館に座り込み、「クジラはとても素晴らしい生き物で、権利や愛が与えられてしかるべき」と、捕鯨反対を訴えて騒ぎ、不法侵入で拘束され、警察署に留置されたという事件がありました。同じ匂いを感じます。

少女は「クジラがかわいそう」という、ほんとに「純粋で無邪気な」理由だけでやったんですね。だからこそ怖い、と思います。しかも少女がかわいくて純粋であればあるほど、捕鯨が残酷であることを印象づけられる。それを利用しているやつらがいます。

ミシェル・ロドリゲスも、「子どものころから動物保護に関心を持っており、ワトソン代表の活動を知って感銘を受けたと説明」したといいます。たぶん、彼女は本当に「動物保護」活動がしたいんでしょうね。

ただ、いろいろ調べていくと「純粋」とは言えない目的もありそうです。過去には問題も起こしています。
Wiki 「ミシェル・ロドリゲス」参照

映画の役柄と「反捕鯨活動家」のイメージがぴったり。広告塔にはもってこい。

信じるものは自由なので、「反捕鯨」なら「反捕鯨」でいいんですが、それを暴力に訴えることになると、アウトでしょう。自分の主張を暴力で押し通そうとするのは、テロリストそのものです。

映画 『アバター』では、先住民ナヴィに対する攻撃に疑問を感じて、自分だけ隊長の命令を無視して、攻撃をやめてしまう戦闘員役でしたが(そこがかっこよかった。役柄と実際の本人は違うのはもちろんですが〉、反捕鯨活動でも、映画と同じように「目が覚めて」攻撃に疑問を持つときがやってくることをお祈りしています。


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拘束されていたフジタの高橋さん帰国の件で

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中国で拘束されていた「フジタ」の社員高橋さんがようやく解放されました。非を認めさせられ、罰金(保釈金?)5万元を払わされました。

「悪ぅございました」という形を作って決着をつけたかった中国。

でも想像すると、たいしたことをやったふうには見えません。ビデオを撮っていたら、たまたまそこに軍事施設があった、といったことなのでしょう。

だからこれは日本側の尖閣諸島問題に対抗する拘束だったと思われます。

外国人を逮捕する理由なんて、いくらでも生み出せるのが中国というところです。気をつけないといけません。時には笑ってしまうような理由をつけてきます。

すでに以前、このブログでも書きましたが、俺は中国新彊でカラコルムハイウェーをロバで旅したことがありますが、この旅のてんまつが意外でした。

旅については、Campur Photo「カラコルム・ハイウェー」でどうぞ。
http://photo.campur.com/photo/china/185-karakoram.html

中国の外国人管理法には、外国人が使える交通手段という項目があって、そこに「ロバ」が入っていなかったので、ロバで旅し、ロバを乗り回した私は捕まったのです。罰金は200元でした。

おまけに愛ロバ(名前はドン)を没収されたので、+60元。「ロバを交通手段に使った」という罪で捕まった外国人(俺)はとても珍しいと思います。

罰金200元を払ってしまった俺も、非を認めた形になってしまいました。(そのときは早く解放されたくて考える余裕もありませんでしたが) なので、こういうことですね。これからは、ロバを交通手段では使いません。ロバは友だち、あるいはペットとして扱います。もう二度と乗ったりしません、と。

みなさんも、中国でロバを買うときは、くれぐれも気をつけてください。

それと突然捕まる理由として、「身分外活動」というのがあります。これは観光ビザで入国したにも関わらず、働いたり、取材したりすると違法です。

何もこれは中国だけではなく、日本でもそうです。新しい日本代表サッカーチーム監督になったザッケローニ氏も、就労ビザが間に合わなかったので、初戦のときは、監督の仕事はできませんでした。

だからこの法律自体はあって当然ですが、中国では、何の前触れもなく、突然それが拡大適用されるかもしれない、という不安を感じます。とくに日中関係がギクシャクしたときには。

たとえば、こんなときです。

「観光ビザ」を取ってきたただの観光客が、市場で写真を撮り、売り子に「これはいくら?」と聞いたとき、それを「取材」と判断されてしまえば、いくらでも「身分外活動」で捕まえられることになってしまう、ということです。

「まさかぁ」と思われるかもしれません。こんな例は極端かもしれませんが、今回の「フジタ」社員の件も、似たような感じがするし、中国ではありえる話だと、あらためて思ったのでした。


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2010/10/10

『龍馬伝』に見る「龍馬カップリング」

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日本人がノーベル化学賞を受賞したことで、一躍「クロスカップリング」という言葉が脚光を浴びています。

俺たちの生活に密接に関わっている化学反応なのに、聞くまでは知らなかった。当然といえば当然ですが。今は、あらゆるもが細分化、専門化されていて、ひとりの人間がすべてわかっているなんてことはないんですね。

それはそれでどうかと思いますが、現実問題としてそうなんだから、「クロスカップリング」という反応を知らないといって生活に支障があるわけでもありません。

くっつかないと思っていたふたつのものを、触媒を使って結びつけ、新しいものを生み出す。そう考えると、長州と薩摩を結び付けて、新しい時代を作った坂本龍馬の仕事も偉業に違いありません。

『龍馬伝』では、長州と薩摩を結びつけるとき、龍馬が長崎の商人についてこんなことを言います。

正確なセリフは忘れましたが、それは、互いに敵でも、「商売」という一点で結びつく。それが商人というものだ、みたいなことです。そして「新しい日本を作る」という一点で、それまで敵対していた長州と薩摩を結びつけることにつながっていく。

これはまさしく「龍馬カップリング」といってもいいかもしれません。

結びつけるふたつが、違和感あるほど、難しいほど、くっついたときのインパクトは大きいといえるでしょう。我々も、「クロスカップリング」ほどではないにしても、日々、何かと何かを結びつけようとはしています。

ただし、全部が成功するとは限りません。ほとんどは失敗です。でも、数ある中には、価値のあるものも生まれているんだと信じたい。

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ビーグル犬は「猫みたいな犬」?

101010

『犬の科学』という本の、「犬に忠誠心はあるか?」というページで、

「フォックス・ハウンドとビーグルは、家具に囲まれた家庭環境に馴れさせにくく、飼い主にもよそよそしいことで有名だが、それは自分がトップだと思っているためではなく、むしろ、誰がトップだろうと関心がないからである。」とあります。

やっぱりなぁ。思い当たるフシがあります。

とにかく忠誠心は感じません。(しつけに失敗しているという面もあるかもしれませんが) 自分が「小皇帝」(ボス)だと思っているらしい時があります。外から帰っても、尻尾を振って出迎えられたことはありません。それどころか、小屋から出てこないので、こちらから顔を見に行きます。すると、さもめんどくさそうに「帰ったんか?」と目をちょっと開けるだけ。

要するに「猫みたいな犬」といってもいいかもしれません。でも、そんな性格が気に入っています。あまりべたべたしないところが、俺たちには合っている、いや、俺自身が猫的で、上下関係に無頓着、人に対する忠誠心のかけらもない、なので、同じような性格の犬を、知らず知らずのうちに選択していたのかもしれません。

「ビーグルを飼ったのは偶然ではない」と、以前書いたことがありましたが、そのときは漠然とそう感じていたのですが、これを読んで、納得できました。「誰がトップだろうと関心がないからである。」というくだり、まるで俺自身のことを言われているようで苦笑してしまいました。

「飼い主が犬に似る」とか「犬が飼い主に似る」といわれますが、こう考えると、意識的にか、無意識的にか、自分の性格に合った(似た)犬を飼ってしまうということはありそうです。


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2010/10/09

世界ジオパークに山陰海岸が認定

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「世界ジオパーク:山陰海岸が認定…国内4地域目」というニュースがありました。

「世界的に貴重な地質や地形、断層、火山などを含む自然公園「世界ジオパーク」に、京都、兵庫、鳥取の3府県にまたがる山陰海岸が4日、認定された。」(毎日jpより http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101004k0000m040090000c.html

今年4月、ここを通過しました。断崖絶壁の狭い道を走りたどり着いたのは、平家の落人伝説が残る香住町御崎(みさき)の集落でした。

小学校分校の前に蕎麦屋がありました。ここで「百手そば」(写真下)を注文。

平家落人伝説の語り部も兼ねている店のご主人によると、平家の再興を夢見た武将たちが弓の鍛錬に励んだことにちなみ、今も100本の矢を射る「百手(ももて)」という行事が伝わっているとのこと。


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2010/10/08

NHK「世界ふれあい街歩き」 雲南の古都大理

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NHK「世界ふれあい街歩き」で、雲南省の古都、大理を放映するようです。

大理 ~中国~
語り:風吹ジュン
2010年10月8日(金)
午後10時00分~

この街の郊外で出会ったペー(白)族の人たちの生活にひかれ、雲南省へ通うようになって本格的に写真を撮るようになり、その後、瀾滄江(メコン河)を撮影し、棚田の撮影をすることにもなりました。旅と写真のきっかけになった場所です。

雲南館に写真ギャラリーを作っていますので、ご覧ください。

Ya_2雲南館 「大理アルハイ」

Ya_220年前の中国(5) 雲南省大理


ところで、劉暁波氏がノーベル平和賞受賞しました。中国政府と、中国の一般の人が、どんな反応を示すのでしょうか。じっと沈黙し続けるのも難しいでしょう。いっそ国家をあげてお祝いしたらいいかもしれませんね。

なるほど、ノーベル平和賞の、こういう使い方もあるんですね。ある意味、爆弾よりすごいかもしれません。


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「犬の目写真」(2) 彼岸花の咲く公園を散歩

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『犬の科学』を参考に、犬の見ている(と思われる〉色の世界を再現してみましたが、今日は、実際犬が散歩していたら、こんなふうに見ているんだろうなぁということを想像して作ってみました。

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2010/10/07

犬が見ている色の世界 「犬の目写真」

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面白い本を見つけました。

『犬の科学』
ほんとうの性格・行動・歴史を知る
THE TRUTH ABOUT DOGS
スティーブン・プディアンスキー著
渡植貞一郎訳
築地書館 2004年

この本の中に、犬が見ている色の世界というのがあります。

最近まで犬には色がわからないと言われていましたが、わかるようです。詳しいことは省きますが、犬は、色の識別よりも、暗い中で物を見ることができる「感度」を優先した結果とも言われているようです。

そこで実際犬にはこのまわりの景色がどんなふうに見えているのか、もちろん素人の俺が作るものなので、あまり信用されてもこまりますが、だいたいは、こんな感じらしいということだけはわかってもらえると思います。

iPhoneやiPadに、こんなアプリが入っていたら面白いと思うのですが(すでに入っているかもしれませんが、使ってないのでわかりません。技術的には簡単だと思いますが)、これはPhotoshopを使って自力で加工したものです。

上が普通人間が見ている色彩。下が犬が見ている(と思われる)色彩。大雑把に言うと、赤系統はなく、黄色と青の世界。そして70cm以内のものはピントがぼけるようです。

これを「犬の目写真」と命名(?)します。


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2010/10/05

花巻市の棚田

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遠野から花巻へ向かう途中、東和の近くで見た棚田。

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2010/10/04

遠野市宮守、砥森神社の例大祭

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遠野市宮守で行われた砥森神社の例大祭。

二日目に間に合いました。(と、言っても先週日曜日の話です)

街中を軽トラックに載せたカラフルな山車と、「南部ばやし」の踊り子さんたちが練り歩きます。

小さな祭りで、部外者は我々だけといってもいいくらいでしたが、秋晴れの中、山車に着いて歩くのは楽しいものでした。

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2010/10/03

遠野。犬淵の山神さま

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遠野の北、荒川高原牧場への途中に、「犬淵」という地名があって訪ねました。その集落の入り口にあった山神さまです。人間がくぐるには鳥居が低く、まさか犬用の鳥居ではないでしょうが、ふしぎな光景です。


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