どうして人間が一番偉いのか?と聞いた日本人と犬との関係
テレビ番組「サンデーモーニング」、風をよむ「野生動物たちに今何が・・・」のコーナーで、最近の生態系の変化についてやってました。
この中で、面白い話が紹介されました。幕末に宣教師がきて日本人に説教したらしい。「人間は神が造った最高の被造物」 すると日本人たちは「どうして人間が一番偉いのか?」と聞き返したそうです。
また、馬で日本を旅した外国人が、馬が扱いにくく「日本の馬は甘やかされている」と不平を言った人がいたという。
日本人は「動物と人間は同じ」という感性を持っていました。それが明治以降、西欧的価値観から、いつの間にか、人間が一番偉いというふうにかわっていきました。
これを聞いて、ハタと気がつきました。
どんな犬のしつけの本にも、人間が「上」「リーダー」にならなければならない、命令をよく聞くようにしつけなければならないとあります。命令をよく聞く犬がいい犬だ、ちゃんとしつけられない飼い主は、犬を飼う資格がない、みたいなことが、常識のように書いてあります。
でも、俺は前々から、疑問を持っていました。ほんとにそうなのでしょうか?
たとえば、命令をよく聞いている警察犬などの様子をみていると、すごいなぁ、頭いいなぁ、と思う反面、なんだか痛々しさも感じることがあります。
もちろん、警察犬は、人間の命令を聞いてちゃんと行動することは、一種の「遊び」として、行動すること自体が幸せなのかもしれません。それをわかってもです。どうも、痛々しい。
なぜそう感じるのか、考えてみました。たぶん、人間が「上」にたって命令し、素直に従う犬という、二人の関係性に、いつもじゃないですが、違和感を覚えるようなのです。(自分にできないから、単に嫉妬しているだけかもしれませんが)
それで今日の番組を見て、もしかしたら、これも、西欧的価値観なのではないか? そしたら、そろそろ人間中心の西欧的価値観から抜け出して、もっと日本に合った犬との関係、犬のしつけがあるのではないか?と思ったわけです。
犬に詳しい人に聞いてみたいですね。こんなことは、犬飼い初心者(俺)のたわごとかもしれませんし。
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