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2011/01/20

犬のような嗅覚を持つ女刑事 『デカワンコ』

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先週土曜日からコメディー・ドラマ『デカワンコ』が始まりました。「デカい犬」という意味ではありません。

犬並みの嗅覚を持った女刑事(デカ)一子(わんこ)、多部未華子が主演です。

人間が犬のような嗅覚を持つなんて、ばかばかしい、ありえない設定だなぁと思っていたら、オリヴァー・サックス著の『妻を帽子とまちがえた男』に、ある医学生が夜、犬になった夢を見て、目覚めたら、犬のような鋭い嗅覚になっていた、という話がありました。カフカの『変身』みたいなこともあるんだなぁとびっくりです。(もしかしたらカフカもそういう感覚の体験があったのかもしれませんが)

ただ医学生は麻薬を服用した、とあるので、嗅覚が鋭くなったと錯覚した可能性もあるんじゃないかとも思うんですが。

脳に障害が起こると、ある感覚を補うように別の感覚が鋭くなるという話は聞きますが、それとは違うようです。まず、脳にダメージを受けたわけではないこと。(麻薬の服用はダメージを与えるようにも思うのですが) そして「突然」であること。

もともと人間には、それだけの能力が潜在的に備わっているのですが、ふつうの人は、それを抑制しているのではないかということです。つまり「嗅覚が鋭くなった」のではなくて、「鋭い嗅覚を抑制するものが外れた」ということらしい。

たしかに、あまりにも鋭い感覚を持つと生きにくくなります。ほどほどの感覚が人間にはいいのかもしれません。

三週間後、感覚は元に戻ってしまいましたが、「芳香あふれる世界があまりにも生き生きとしていてリアルだったので、まるで別世界へ旅をしているようでした。もう一度犬になれたらなあ、と思います」といっています。

ちょっとうらやましい。世界を匂いで感じたら、どう見えるんだろう。

俺はまだ電柱のオシッコの匂いで、近くにかわいい雌犬がいることもわからないし、ヴィーノの肛門の匂いを嗅いでも、ウンチ臭いだけですが。

まだまだ修行が足りません。


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