原稿の中の登場人物からメールがきたような不思議な感覚
先日はあらためてネットのすごさを感じました。
30年前にスペインで会った人から連絡があったのです。
スペインの小さな街で、10日間ほどローマ時代の遺跡発掘したときのボランティア仲間でした。当時は彼女も学生でした。
住所もわからず、ずっと音信不通でしたが、「あなたは1978年ころ、スペインに来たことありませんか? そのときの日本人を探しています」と、メッセージが来たのでした。さっそく当時の記念写真を添付して「そうです」と返事しました。
名前だけで探し出してきたんでしょうね。ちょっと感動しました。
ただ、以前も、旅先で会った人からメールが届くことはありましたが、30年も前の人から突然来るというのは、なんだか不思議な感覚を呼び起こします。しかも驚いたのは、別の理由もあります。
と、いうのは、今、犬の原稿を書いていますが、名前(Vino ヴィーノ)の由来に、このスペインでの体験が関係していたのです。そういう原稿を書いているときに、突然、そのときいっしょだった人からメールが来ると、まるで、原稿の中の登場人物からメールが来たように錯覚します。
ボランティアの仕事は、遺跡の発掘でしたが、仕事をしながら、ひょうたんの様な皮袋から、まるでオシッコのように搾り出して、みんなで回し飲みしていたのが、Vino(ワイン)でした。だからVinoには、スペイン地中海の明るいイメージがあります。
ネットがなかったら、決して再会することはなかったでしょう。だから俺にとっては、彼はすでに堅く鍵をかけた「思い出」の引き出しに入った、俺の【世界】には存在しない人だったのです。
でも、こういうことがあると、【世界】の見方、【人とつながること】の見方が変わるのかもしれない、という予感がします。不思議な感覚です。
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コメント
わずかに11文字のアルファベットで探してきたんだから、すごいものです。
当時の日記をひっくりかえして、他の旅人も探してみようと思います。
30年前にエジプトのルクソールでいっしょだった、日本人旅行者には、旅の仕方を習った恩人です。彼も探してみたいですね。
それと貴州で会ったドイツ人とは、毎日お祭りに行っていました。
もちろん、ネット上に名前が載っている場合ですが。
投稿: あおやぎ | 2011/01/17 19:10
30年も前のしかも外国からネットを経由して
連絡がつくというのも凄い話ですね!
つながる力と言うとTwitterなのですが、
とある場所で1台掘り出し物のカメラが
ありまして2人の方からスコップさんの
欲しいカメラが出てますよ!と教えてもらい
無事購入しました。その方たちとは面識が
ないのですが、自分の親より自分の事を良く
知っている友人です。ネット凄いです。
投稿: Mr.SCHOP | 2011/01/17 18:10