「お天道様」から「防犯カメラ様」に変わった
昔から街で偶然に知人に会うことが多かったのですが、この前新宿の雑踏を歩いていたら、俺は、人の顔を見ながら歩いているんだということに気がつきました。
まぁ癖みたいなものですが、「動く顔認識システム」みたいだと苦笑。
東京・目黒区の夫婦殺傷事件の容疑者として福島県の男が逮捕されました。
動機は今のところ不明ですが、この事件そのものよりも、容疑者を割り出した顔認証システムに驚きました。
いろんなところの防犯カメラの画像を集めて、解析し、ソフトで処理すると、その人間が、どういうルートで動いたかさえわかるシステム。ここまでできるようになっているんですね。「監視システム」といってもいいでしょう。
これが犯罪抑止になるだろうことは理解できますが、なんだか恐ろしさも感じます。
昔は「お天道様が見ている」から、悪いことはやらないようにしようと思っていましたが、今は、「防犯カメラ様が見ているから」に変わってしまったのでしょうか?
Wikiには、こうあります。
「この技術の潜在的な利点を考慮したとしても、プライバシー侵害という懸念が残っている。政府が国民1人1人を常に監視し、行動を把握するようになるのではないかと憂慮する者もいる。権力がそのような暴走を引き起こす可能性があることは、歴史が証明している」
「透明な網」とでも言うんでしょうか。網の中なのに、自分は自由だと思いながら泳いでいる魚の気分です。
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