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2011/03/23

受けなくてもいいはずの風評被害

110323

地震で被災した人には気安く「がんばろう」などと声をかけられるような状況ではありません。

ただ、予想を越えた自然災害は避けられなかったかもしれませんが(一部は人災でもあるでしょうが)、今、風評被害にあっているところは、まったくの人災です。受けなくてもいい被害を受けています。

「現代は情報化社会だ」などと、よく言ったものです(俺も含めて)。その「情報」が新しい災害を作り出しています。(情報が悪いんじゃない、扱う人間が悪い。だから「人災」というんでしょう)

たとえば、福島県いわき市。ここは、面積が広く、市のごく一部が原発の30km圏内に入っています。でも、いわき市のほかの部分は、まったく入ってもいないんです。

にもかかわらず、「いわき市」と聞いただけで放射能が怖いといって、運送業者などが立ち入りを拒み、結果として物資が不足するという事態になっています。

それと一昨日から話題になっている、ほうれん草、原乳など農産物、畜産物に対する「拒否」です。今、安全である産地のほうれん草さえ売れ残るという馬鹿げた現象が起きています。

もちろん、こういった風評被害の元は、政府発表のいい加減さに原因があるのはもちろんですが、俺たちが食品に対してあまりにも過剰反応することにもあります。

放射能の暫定基準値なんて、付け焼刃的に作ってしまうからこうなってしまう。あまりにも「安全」に寄った数値が混乱を招いています。基準を設けたら法律上は、規制するしかなくなる。

でも、やっぱりおかしい。物不足なのはみんなわかっていて、しかも、健康に影響のない食品を廃棄するしかないなんて、これほど悲しいことはありません。


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コメント

秩父行きは残念でしたね。
秩父市役所の件は知りませんでした。窓ガラスが割れるくらいひどかったんですね。うちよりも揺れたというのは、震源地からの距離を考えると意外です。
計画停電はしばらく続きそうです。俺たちの暮らしはこんなにも電気に頼っていたのかと、今さらながら驚いています。でも、今回の件で、電気(エネルギー)について、確実に考え方が変わるような気がします。節電だけではなく。

投稿: あおやぎ | 2011/03/24 23:05

地震の影響で10年ぶりの秩父行きは断念しました。折角、兄弟会まで準備してくれたり、高校時代の仲間たちが集まってくれたりしたのに本当に残念でした。勿論、蒔田の椋神社へも行けませんでした。
停電で鉄道が当てにならないのでは仕方ありませんね。
秩父市役所崩壊なんてニュースが流れたそうですが、実際は窓ガラスが80枚割れただけ(?)だそうです。これは風評被害とは言わず、単なる誤報ですね。
とにかく、「ディスカバー秩父」はお預けです。

投稿: TKO | 2011/03/24 18:50

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