広西・貴州の撮影旅2011 (6) 貴州省榕江県の棚田
榕江県から雷山県へ向かう途中の山間部で出会った棚田。
低く垂れ込めた雲で、最初、棚田は見えなかったが、だんだん天気が回復していき、川の両側に拓かれたすばらしい棚田が姿を現した。
棚田を見下ろす民家ではミャオ族女性が、ロウケツ染めを作っていた。
適当な温度に保った蜜蝋を「蝋刀」という烏口のような道具を使って線を引いていく。蜜蝋の温度が大切なのだ。あまり熱すぎると綿布に滲んでしまうし、冷たいと固まって線が引けない。この蜜蝋の絵が完成したあと藍で染めて、最後に熱湯で蜜蝋を洗い落とせば、線が白く残る藍染めの完成だ。
ミャオ族女性のお宅を出てから、昼は塔石という村の食堂でとった。
このあたりは「ヤギ鍋」が名物なのだそうだ。香辛料とヤギ肉を炒め、出た汁と、焼酎、腐乳、ピーナツ、山椒、胡椒、ゴマをいっしょに煮る。食べるときは、青菜、ミント、ニラなどの野菜・香菜もいっしょに煮込む。
匂いもなく意外といける。地元の人間は唐辛子を付けて食べる。
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