広西・貴州の撮影旅2011 (7) 貴州省凱里市の水牛と小型トラクター
凱里市南部の山間部を走っていると、水牛でしろかきをしているミャオ族の人たちと出会った。
時々小雨が降っていたが、それがかえって潤いのある風景になって、写真を撮るにはいい条件だった。
ある棚田では、水牛と、ワージー(小型トラクター)が隣り合った田んぼでしろかき作業中。今回、広西チワン族自治区の龍脊の棚田でも、田んぼに放置されたワージーを見つけ、とうとう機械化が進んでいることを知ったが、水牛と機械が同時に入る場面があればなと期待していたので、とうとうそういう場面に偶然に出会って喜んだのだった。
中国貴州で棚田が作られたのはいつからかはわからないが、少なくとも何百年の歴史の中で、機械が入った瞬間を目の当たりにしているのだということを考えれば、なんだかわくわくしてくる。これこそ貴州の棚田の「今」を象徴しているのではないだろうか。
ワージーは、個人所有もあるが、レンタルもあるという。これからだんだん普及していくに違いない。
なお、一番下の写真は、凱里から丹塞県に入ったところにある丸い田んぼ。どうして丘の上の田んぼがプール状になるのか、水はどうしているのか気になって良く見ると、手前の丘からパイプ・樋のようなものが伸びているのが見える。あれで水を送っているらしい。日本では見たことのない田んぼだ。
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