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2011/08/20

メコンのイルカ絶滅危機 WWF調査、わずか85頭

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メコンのイルカ絶滅危機 WWF調査、わずか85頭
日本経済新聞 Web刊

「世界自然保護基金(WWF)は17日、カンボジアからラオスにかけてのメコン川に生息する淡水イルカ、カワゴンドウ(イラワジイルカ)が85頭と推定され、絶滅寸前の状態だと警告する報告書を発表した。(ジュネーブ=共同)」

カワゴンドウの写真
nikkansports.com )

カワゴンドウはラオスとカンボジアで見られますが、俺が見たのは、ラオスとの国境にも近い、カンボジアのクラチエから12kmほど郊外のメコン河でした。

イルカを見るには、4月ころの渇水期がベストだと聞いたと思いますが、行ったのは1月。まだかなり水量があり、イルカを短時間でこの大河で見るのは至難の技でした。

それでも、ときどき水面に上がってくるイルカの背びれが見えることがあります。(掲載写真) どこに出てくるかわからないので、写真を撮るのも難しい。一度だけ、乗っていたボートの2m先に出ましたが、望遠レンズを付けていたので逆に撮れませんでした。

水は濁っているので水中からでも難しいのではないでしょうか。跳ねることもほとんどないといいます。なので、イルカの全身を見たのは、死んだイルカか捕獲されて陸上に上げられたイルカの写真だけです。

1990年代前半、ラオス南部へいったとき聞いたのは、カンボジア側の漁師は、爆薬や毒薬を使ってイルカを獲っているということでした。その時点で、ラオスではすでに保護活動が行われていましたが、カンボジアではまだだったようです。

その後カンボジアも安定してきて、保護活動も始まりましたが、メコン河の急激な開発によってイルカにとっての環境は年々悪化してきました。そしてついに100頭を割り込んでしまいました。

カワゴンドウは泳いでいる姿が見えないので、海のイルカと違ってなかなか関心を引きませんが、地球の見えないところで、絶滅寸前までに追い込まれている生き物もたくさんいるんですね。

どこかの過激な環境保護団体も、何億も金をかけて捕鯨船の妨害するくらいなら、こういったイルカ保護に金を使ってほしいですね。まぁ、彼らはやらないでしょうね。カワゴンドウは目立ちませんから。


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