2011/08/31
2011/08/30
【電線王国】 埼玉県狭山市の巻(五)
2011/08/29
2011/08/28
【電線王国】 埼玉県狭山市の巻(二)
写真を見るとイライラしてくるかもしれません。
でも、どうでしょうか? 普段、イライラして空を見上げるでしょうか? 見ませんよね。
普段俺たちは、電線はないものとして「美しい空」を眺めているんですよね。
人間の脳は電線を消すことができます。
でも写真はそういう魔術を許しません。
2011/08/27
【電線王国】 埼玉県狭山市の巻(一)
震災で、電力やエネルギーに関心がもたれることになりました。それは「不幸」な出来事をきっかけにしましたが、あらためて思います。
空に張り巡らされた電線は、日本の普通の風景です。
でもいつかなくなってしまうんだろうなぁと思いながら、電線をじっくり「鑑賞」するのがこのシリーズです。
見ているとイライラしてくるかもしれません。写真に癒しを求めるのもいいですが、たまにはこういう使いかたもいいのかなと思います。
2011/08/24
福井昭夫絵画展 東京都目黒区自由ヶ丘「るなん」で
毎年恒例となった友人の『福井昭夫絵画展』が、自由ヶ丘のギャラリー喫茶「るなん」で開かれます。
2011/8/25(木)~9/6(火) 8/31(休み)
12:00~20:00 (最終日19:00)
COFFEE&GALLERY るなん
東京都目黒区自由ヶ丘1-9-6
Phone 03-3724-1785
自由ヶ丘南口を出て、メルサの向かい側、東京書房の2Fです。
福井さんの絵に囲まれ、コーヒーでも飲みながら、アジアの風を感じてください。ただし俺の名前を言ってもコーヒー代がタダになることはありません。
2011/08/23
楽しめない映画 『リターン・トゥ・パラダイス』を観て (ネタバレ注意)
『リターン・トゥ・パラダイス』(Return to Paradise) 1998年公開のアメリカ映画。
監督: ジョセフ・ルーベン
出演者: ヴィンス・ヴォーン、アン・ヘッシュ、ホアキン・フェニックス
これほど楽しめない映画を観たのは久しぶりです。昔観た『ミッドナイト・エクスプレス』以来です。
「楽しめない」というのは、「映画が面白くない」という意味ではありません。とにかくドキドキしてしまって、「映画」を気楽に「娯楽」として楽しめないということなのです。逆に言うと、それだけリアリティがあってすごい映画だ、とも言えるわけですが。
日本では劇場公開されていないようです。そうかもしれません。日本でヒットするとも思わないし、話題になることもないでしょう。こういった話は。でも少なくとも外国へ旅した、特にアジアへ旅したことがある人には、この恐怖がわかるだろうと思います。
これはマレーシアのビーチで羽目を外したアメリカ人青年3人のうち、2人は帰国するのですが、残ったひとりが、麻薬の密売容疑で逮捕され、あと8日で絞首刑になってしまうということが、2年後に突然知らされるのです。見つかった麻薬は3人で使用したものなので、アメリカに戻ったふたりにもその責任はあると、捕まっている青年の弁護士から説得されます。
ふたりが、彼を救うために、マレーシアに戻り自首すれば、絞首刑は回避できる。そのかわり自分たちも3年服役しなければならない。友人を助けるためにマレーシアに戻るかどうか。ふたりの葛藤は続きます。
最終的にふたりはマレーシアに戻るのですが、裁判での判決は覆りませんでした。なんとも救いのない話なのですが、裁判長はマレーシアの司法制度を批判したアメリカの新聞記事を手にして言うのです。
「西欧人は麻薬に対する我々の態度が理解できない。でも、理解できないのは我々のほうだ。あなた方の都会は腐り、若者は魂を失った。だかこそ厳しい法律が治安維持には必要なのだ」
俺も西欧的価値観の中で生きているので、麻薬使用だけで死刑は厳しすぎると感じますが、それがいいのかどうかは別にしても、もうひとつ、裁判長の言葉にある共感できる怒りを感じます。
それは、2002年10月に起きたバリ島爆弾テロのときに聞いた話を思い出させました。そのテロでは主にオーストラリア人が犠牲になっています。俺もバリ島にいて、現地の人間からこんな話を聞いたのでした。
アジアの各地で見受けられる、何をやっても許されていると思っているような、欧米人旅行者たち。ひどいのは、イスラム教徒の前で酒を飲んだり、裸になったり、麻薬をやったりという傍若無人な一部欧米人に対する、現地の慣習や文化を無視した態度に対する激しい怒りです。
自分の主張を一方的に暴力に訴えるテロは許されるはずはありませんが、そのテロが起きる原因は、どこかにあるのです。でもそれに気がつくには、少数派の方から見てみないとわからないこともあるんだと思います。
今の世界の混乱は、現地のやり方を軽視した欧米的価値観の押し付け、という面があるのは間違いないでしょう。
そんなことまで考えてしまいました。
映画とは関係ありませんが、こんなニュースが飛び込んできました。
マレーシア 日本人男性殺害か
(NHK NEWS WEB http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110823/k10015093251000.html)
2011/08/20
NHK BSプレミアム 『熱中スタジアム』 8月22日、再々放送があります
メコンのイルカ絶滅危機 WWF調査、わずか85頭
メコンのイルカ絶滅危機 WWF調査、わずか85頭
(日本経済新聞 Web刊)
「世界自然保護基金(WWF)は17日、カンボジアからラオスにかけてのメコン川に生息する淡水イルカ、カワゴンドウ(イラワジイルカ)が85頭と推定され、絶滅寸前の状態だと警告する報告書を発表した。(ジュネーブ=共同)」
カワゴンドウの写真
( nikkansports.com )
カワゴンドウはラオスとカンボジアで見られますが、俺が見たのは、ラオスとの国境にも近い、カンボジアのクラチエから12kmほど郊外のメコン河でした。
イルカを見るには、4月ころの渇水期がベストだと聞いたと思いますが、行ったのは1月。まだかなり水量があり、イルカを短時間でこの大河で見るのは至難の技でした。
それでも、ときどき水面に上がってくるイルカの背びれが見えることがあります。(掲載写真) どこに出てくるかわからないので、写真を撮るのも難しい。一度だけ、乗っていたボートの2m先に出ましたが、望遠レンズを付けていたので逆に撮れませんでした。
水は濁っているので水中からでも難しいのではないでしょうか。跳ねることもほとんどないといいます。なので、イルカの全身を見たのは、死んだイルカか捕獲されて陸上に上げられたイルカの写真だけです。
1990年代前半、ラオス南部へいったとき聞いたのは、カンボジア側の漁師は、爆薬や毒薬を使ってイルカを獲っているということでした。その時点で、ラオスではすでに保護活動が行われていましたが、カンボジアではまだだったようです。
その後カンボジアも安定してきて、保護活動も始まりましたが、メコン河の急激な開発によってイルカにとっての環境は年々悪化してきました。そしてついに100頭を割り込んでしまいました。
カワゴンドウは泳いでいる姿が見えないので、海のイルカと違ってなかなか関心を引きませんが、地球の見えないところで、絶滅寸前までに追い込まれている生き物もたくさんいるんですね。
どこかの過激な環境保護団体も、何億も金をかけて捕鯨船の妨害するくらいなら、こういったイルカ保護に金を使ってほしいですね。まぁ、彼らはやらないでしょうね。カワゴンドウは目立ちませんから。
2011/08/18
「魚を食べれば糖尿病を予防」? ホントかなぁと疑ってしまう俺
俺はどうもこういう「××を食べると××になる・ならない」とかいう研究発表があると疑ってしまう癖があります。当ブログを読んでくれている方は、ご存知かもしれませんが。
だから、どうしても一言、突っ込んでみたくなります。
魚よく食べる男性は糖尿病リスク低く がんセンター
( 日本経済新聞 Web刊 )
専門家が発表しているのだからホントだろう、なんて、震災以来のこの5ヶ月の体験で、よもや皆さんも考えないでしょうが、もし、これを信じる人がいても否定するつもりはもうとうありませんので、誤解のないように。俺自身も魚が好きだし、どちらかというと食べる方だと思います。
前置きがながくなりましたが、何を突っ込みたいかというと、「魚」と「肉」の関係です。魚を多く食べる人は、どちらかというと肉が少ない、一方、肉が好きな人は魚の量は少ない。俺の生活実感から、そんな傾向があるように感じます。
とすると、「魚をよく食べる人」というのは、「肉をあまり食べない人」であるかもしれません。だから糖尿病の予防のためには、「肉を少なくする」ということにならないんでしょうか。
熊本大、アジア型糖尿病の仕組みを解明
(日本経済新聞 Web刊)
「高脂肪の食事を続けると、インスリンをつくる膵臓に負担がかかるうえ、異常なインスリンが膵臓の働きを低下させ、糖尿病になるという。」
たまたま同じ日に出た記事ですが、これを読むと、やっぱり「肉をあまり食べない」ことが、糖尿病になりにくいのでは?と思ってしまいます。
「魚を多く食べる人が糖尿病になるリスクが低い」ことを証明するためには、被験者全て、「肉を食べる量が同じ」という条件が必要だと思うんですよね。いや、肉というのは、俺が思いついた要素で、ほんとは魚以外すべての条件が同じでなければならない。素人の俺が言うまでもなく、科学者なら、わかっていると思うんですが。
でも、そんなバカなことはないですよね。人それぞれ、いろんな食品、量、食べ方が違うわけで、魚だけで、どうこう言えるはずはないんじゃないか、そう思います。
ちなみに昨日のNHKニュースでは、この件に関して、「魚を食べ過ぎると糖尿病になりやすい」という外国の研究発表があることにも触れていました。両方の説があることを示したNHKは、このニュースに限ってですが、ちゃんとしてるなと感心しました。
だから結論です。俺は好きなものを食べて生活する、というだけです。
2011/08/17
成田山新勝寺、おまえもか。これじゃぁ京都と同じ。
陸前高田の松を京都の「五山の送り火」で使うかどうかですったもんだしたあげく、取りやめになったニュースの続報です。
それまでの経緯については前の記事をどうぞ。
「被災松送り火 “不安の声”で中止」 ひどすぎる話(と、最初は思っていたのですが) 続報8月15日
そこで成田山新勝寺が、来月の「おたき上げ」で、陸前高田の松の表皮を削ってまで使うと宣言し、成田山新勝寺はさすが、冷静な判断で大人だなぁと感心したのでしたが、今日のニュースを聞いてがっかりしてしまいました。
「成田山新勝寺。おまえもか」
やはりクレームが来て、「放射性物質が出てもやる」といっていた前言が翻りました。「検査で放射性物質が検出された場合は、松の木の受け入れは中止するとしています」(NHK NEWS WEB http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110816/t10014949951000.html )
もう、やらなくてもいいですよ。
陸前高田の人も、もういい加減にしてくれと思っているはず。周りで「美談」を勝手に作り上げられ、結局、放射性物質を盾にとり、「やらない」というくらいなら。今度断られたら3度目ですよ。立ち直れません。俺が当事者なら、この時点で断ります。
クレーマーたちが無知で冷静な判断ができなくて、中止を求めることは、ある意味、しかたないことだと思いますが、むしろ俺は、そのクレーマーを説得できない宗教家に対して腹が立ってきます。そこを説得してみんなの心をなだめるのが宗教家の役目でしょうが。微量な放射能に右往左往して、もっと大切なものがあることを主張できない自信の無さ、悲しいですね。クレーマーに屈してしまうのは、残念なことです。
バランスをなくしたクレーマーにかき回されるのはたまりません。この人たちにとって今「放射線量」が問題のすべてなのでしょう。今までどこか遠い世界の話で、まともな知識もないんだから怖がるのはわかるし、少しでも危ないと感じたら遠ざけたいと思うのも、当然です。とくに子どもを持っている人たちなら。
でも冷静に考えてください。そんな微量を燃やしたからといってどうなるんですか? もし嫌なら、現場に近づかないですむ量でしょう。そもそも、成田の空気がそんなにきれいだとは思わないし。
とは言っても、ここまでくると、もうこれは科学ではないのかもしれません。いくら「安全」といわれても不安だと感じる。不浄観というか、考え方というか。「微量」でもダメ、「ゼロ」でまければ。いや、「マイナス」でなければ。
成田もまったく京都と同じ距離だったんですね。陸前高田と京都の距離、陸前高田と成田の距離。それを考えたとき、すくなくとも成田の方が近いし、実際被災県でもあるので、気持ち的にもっと陸前高田の人たちと近いのかなと思っていましたが、違っていたようです。(平泉では陸前高田のがれきの一部は問題なく燃やされました)
危険なことは、放射性物質だけではないし、そこに100パーセント囚われてしまっては、放射性物質の放射能という物理的な影響ではなく、イメージにすでに負けていることになってしまいます。
今、日本人は放射能に対する考え方の戦いの途中でもあるんでしょう。世界中には日本よりも放射線量が高いところで暮らしていて、ぜんぜん平気なところもあるんだし、日本はこれから先、放射能と付き合っていくしかないんです。そのうち落ち着いて考えられる日がやってくることを期待します。
2011/08/12
東北の思い出写真を集めるプロジェクトのリスト(リンク集)
東日本大震災で失われた思い出写真を集めるプロジェクトのリストです。
震災直後、何をやったらいいのか、何をやるべきなのか考えていたとき思いついたのは、失われた風景や生活や祭りの写真を集めて公開するサイトを立ち上げることでした。
結局、このリストのようにいろんなサイトが立ち上がったので、自分が考える必要はなくなりました。そして企画の方向性が出版社と一致したので写真集という形にするために、失われた思い出の風景を集めることにしたのです。
ただ写真集には、ページの制限もあって、そんなに数を増やすことはできません。なので、このネット上のアルバムや写真館は、数多くの写真を掲載できるし、しかも検索で簡単に探せるので、写真集とは違った役目をになうはずです。きっと被災者の方にも喜ばれると思います。
今の時点で把握しているプロジェクトは以下の通りです。それぞれ特徴・個性があり、気に入ったところを使ってみたらどうでしょうか。(一部は写真集で、写真募集を〆切ったところもあります) この他にもあるかもしれませんので、情報お待ちしています。
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未来へのキオク http://www.miraikioku.com/ |
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Yahoo! JAPAN 写真保存プロジェクト http://archive.shinsai.yahoo.co.jp/ |
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小学館 3・11以前 http://www.shogakukan.co.jp/pr/before311 |
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セーブ・ザ・メモリープロジェクト http://savethememory.jp:80/ |
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JFNみちのくフォトプロジェクト http://www7.jfn.co.jp/michinoku/top.html |
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東北思い出写真館 http://www.tohoku-pics.net/ |
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みやぎの思い出写真集 http://www.m-omoide.jp/ |
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『山田写真』~岩手県山田町の写真集 http://ymd-photo.net/library/index.html |
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SAVE MIYAGI 【思い出写真アルバム】 http://sendai.daa.jp/photo.html |
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いのなかのうなぎ: 南三陸思い出写真館計画 http://deoxiribo-nuc.blogspot.com/2011/04/blog-post_2275.html |
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震災前のいわき写真集 『HOPE』 YOMIURI ON LINE http://www.yomiuri.co.jp/job/wlb/topics/20110720-OYT8T00364.htm |
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国立国会図書館 東日本大震災被災県の写真集リスト http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-462.php |
2011/08/11
写真集 『復活への記憶 東北ふるさとのアルバム』入稿しました
写真集 『復活への記憶 東北ふるさとのアルバム』 入稿しました。
写真集めに関しては、プロデューサーと編集者と3人でやりましたが、今回は写真監修という立場で関わってきたので、編集者的な仕事もありました。写真を提供してもらえるように交渉し、どの写真を載せるか検討し、話をきいて解説文をまとめ・・・。
それで痛感したのは、編集とは、たいへんな仕事だなぁということです。写真集のために、自分の作品を没にもしなければなりませんでした。
被災地報道で印象的なシーンがありました。それはがれきの中からアルバムや賞状など、思い出を必死で探す人たちの姿でした。福島県でも原発の問題で、一時帰宅した人たちが必ず持ち出したのが、アルバムなどの思い出でした。
それを見て、写真というのはすごいなとあらためて思ったのです。思い出は、懐かしむだけではない、思い出が未来への希望になり、活力になることを、思い出は、明日への風景へとつながっていることを気づかされたのです。
この写真集は、被災した人に失われた思い出を返してあげることもそうですが、被災者ばかりではありません。被災者以外の人たちにに対しても、東北のすばらしさ、大切さを再確認してもらうことによって、東北を盛り上げ、復興に結び付けていければいいなぁという思いです。
ちょうど自分で考えていた「被災前の写真を集めよう」という計画が、マガジンハウスの企画と一致して、最終的に写真集という形になったことは自分にとってもよかったし、これが復興にわずかでもためになるなら、うれしいことです。
来週頭には初校が出ます。
2011/08/08
「被災松送り火 “不安の声”で中止」 ひどすぎる話(と、最初は思っていたのですが) 続報8月15日
被災松送り火 “不安の声”で中止( NHK NEWS WEB http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110807/k10014754081000.html )
陸前高田の7万本あった「高田松原」の松の木を使ったまきに、被災した人の、亡くなった人への供養、復興への誓いなどの意味を込めたものを書いて、京都の「大文字五山の送り火」のときにいっしょに燃やすという計画でした。
ところが、その計画に対して、なんと「放射能が不安だから」というクレームが数十人から寄せられて、この計画を中止したというのです。
まず、この「放射能」に関してですが、ちゃんと調べて問題なかったのです。だいたいにして400本の木切れですよ。そんな微量を燃やしたところでどうだっていうんでしょうか。京都の空気が、そんなにきれいだと思っているんでしょうか。
まぁ、「安全」といわれても「不安」がなくならないというのは、この5ヶ月で俺たちも体験してきているので、クレーマーの気持ちがわからないではありません。
そこまで反対するなら、実名でクレーム出すくらいはしてほしい。匿名のクレーマーもいるんでしょ。
そしてまた、クレームを受けた市役所や保存会の人も、クレーマーを説得できないというのが、また今の日本の放射能を巡る状況そのものです。
でも、この過剰反応する、わずか数十人のクレーマーのせいで、中止になってしまうというのは、どう考えても理不尽です。被災した人の悲しみはどれほど大きいでしょうか。いわれのないことで拒否されるわけですから。中止になっても、陸前高田の人たちは、怒るどころか、「しかたないです」といって諦めているのが、また悲しい。
「福島」「東北」(陸前高田は原発から190kmも離れています)というだけで「放射能の心配」とは、ほんとにひどい話です。
そのうち、「犬と東北人、お断り」なんていう看板出てくるんじゃないかと思うくらいです。
このクレーマーのせいで、京都市民のイメージさえ悪くなってしまいます。京都市民自身で、この問題に対して自浄能力を発揮してほしい。このクレーマーは特殊な人たちだと思いたいですね。
☆
この件に関して続報です。(8月9日)
2011年8月9日付け「毎日新聞」によると、
「京都市によると、中止決定以来、約250件の電話やメールがあり、大半が中止を批判する声だったという。」
やはり、たいていの京都市民はちゃんとわかっている人たちだったようです。安心しました。
そろそろ「クレームするが勝ち」みたいな、「クレーム天国」から抜け出してほしいですね。こういった馬鹿げたクレーマーに対抗する勇気が必要なときかもしれません。
ただ、クレーマーと対決するには、自信を持ってなくては。「もしかしたら、ほんとに放射能が・・・」などというような自信のなさを見透かされるとダメなんでしょうね。
☆
またまた続報です。(8月10日)
中止反対のクレームが多数寄せられたことで、あらためて高田松原で作ったまきを京都で燃やすそうです。それに意味があるのかどうかわかりません。被災者の思いを込めたまきは、すでに陸前高田で送り火として燃やされてしまいました。いまさら、まきだけを燃やしてもねぇ。
これだけの騒ぎになるとは俺も思っていなかったので、自分で書いておいて言うのもへんですが、京都バッシングもエスカレートしないほうがいいんじゃないかなと思います。
こうなると、クレーム合戦ですね。なんだか送り火で拒否された問題よりも、だんだんこの「クレーム天国」の問題のほうが気になってきました。
どれだけ声がでかいかで、何でも決まっていくことの不思議と、怖さ。
「燃やさなくて良かった」という声もあったそうですが、今度はその少数意見は無視するんですね。「不安」は解消されたんでしょうか。不安ならやらなくていいでしょうに。これも逆に「クレーム被害」といえるんじゃないでしょうか。
☆
また続報です。(8月13日)
大文字のまきから放射性物質が検出されて、京都市が今後の対応を検討した結果、16日の送り火で燃やすことを中止したということです。
だから「不安ならやらなくていいでしょう」といったんです。「それみたことか」と鬼の首でも取ったような燃やすことに反対していた人は、また自分たちの主張を強めるに違いありません。
一番最初も不検出だったにもかかわらず、数百本のまきでも「不浄観」を抱いていた、だから最初に反対意見が出たわけでしょ。
これで東北のものに対する不浄観がどういうものか、思いしらされました。実際検出されたんだから、なおさらです。微量でもダメなんです。「ゼロ」でなければ。いや「マイナス」でなければ。京都人(燃やすことに反対している人たち)はケガレを感じるのでしょう。
だから「京都の木」は絶対検査しないと思います。海に垂らすスポイトの1滴のような微量でもケガレを感じるでしょうから。そして京都の空気が、ケガレ・ゼロだと信じているでしょうから。
これによって東北に対する不浄観が増すのは悲しいことです。
それにしても被災者も、こんなことに翻弄されて不幸というほかありません。
☆
陸前高田の松についての続報です。(8月14日)
NHK NEWS によれば、
「新勝寺は、陸前高田市から発送する前に、松の皮を削れば心配はないとして、予定どおり9月に護摩の木と一緒にたくことになりました。」
成田山新勝寺は冷静な判断をしました。成田山新勝寺は大人だなぁという印象を持ちます。
☆
この問題の経緯をまとめたホームページがこちら。(8月15日)
「京都府と岩手県陸前高田の送り火偏向報道問題まとめwiki」
http://www14.atwiki.jp/kyoto-henkouhoudou/
「この経緯説明は、・・・(略)・・・陸前高田の人々の犠牲者への供養の思いと、京都大文字送り火保存会の先祖供養の思いと伝統、これらを軽はずみに結びつけ、杜撰な計画の元に強引に推し進められた企画の推移と、それを綿密な取材をしないまま美談として報道し、騒動後は京都バッシングのみを繰り返すマスコミの偏向報道を紹介するものである」
俺自身も今回マスコミ報道にあおられた反省がありますが、とにかく、「敵・味方」を作りやすい、単純化してしまうという問題は、今回のことだけではなくて、いろんなところにあるということです。
2011/08/06
入間川七夕まつり 納涼花火大会 祭りを自粛しなくて良かった
震災の影響で、安全対策・節電等のため、開催時間は縮小されましたが。 「自粛」という選択をしなくて狭山市は良かったです。むしろ、祭りの意味を考えれば、こういうときにこそ、無理してでもやったほうがいいと、俺は思っています。
こんなささいな楽しみさえも突然の震災で無くなることを考えれば、できるときにやる、楽しめるときに楽しむ。そういうことではないでしょうか。
祭りは明日も続きます。
8月7日日(日曜日)11:00~21:00
2011/08/01
【銀耳の涼拌】 白キクラゲの中華風サラダ
(↑ 中国貴州省黎平県肇興)
(↑ 水で戻した「銀耳」はまるで花のよう)
(↑ 完成したサラダ「銀耳の涼拌」)
中国貴州省で買ってきた「銀耳」。日本では「白キクラゲ」といいます。しゃきしゃきする食感がいいですね。いつか土産で買ってこようとずっと思ってきましたが、今回の中国旅行で、ようやく買ってきました。
【銀耳湯】というのは、白キクラゲの氷砂糖水煮込みで、デザート感覚の食べ方です。夏は冷やしてもおいしいものです。
ほかに、中国では肉炒め料理に入れたりしていました。
今回は、【銀耳の涼拌】サラダにしてみます。レシピはこちらのHPを参考にしました。
街の生活情報サイト
http://www.tipps.ne.jp/recipe/salad/sld_106.html
材料
・ 白キクラゲ 10g
・ きゅうり 1本
・ セロリ 1/2本(入れるの忘れました)
・ ハム 1枚
・ 砂糖 大匙1
・ 酢 大匙2
・ しょうゆ 大匙1と1/2
・ ごま油 大匙1
・ 塩 少々
銀耳を水で戻し、熱湯をかけ、冷やす。あとは材料を全部和えるだけ。簡単ですよ。黒いキクラゲよりも、食感がもっと海のクラゲに近い感じ。
薬膳では「銀耳」は不老長寿の食材といわれているようですが・・・。不老長寿に興味がないのでその真偽のほどはわかりません。
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