写真集 『復活への記憶 東北ふるさとのアルバム』入稿しました
写真集 『復活への記憶 東北ふるさとのアルバム』 入稿しました。
写真集めに関しては、プロデューサーと編集者と3人でやりましたが、今回は写真監修という立場で関わってきたので、編集者的な仕事もありました。写真を提供してもらえるように交渉し、どの写真を載せるか検討し、話をきいて解説文をまとめ・・・。
それで痛感したのは、編集とは、たいへんな仕事だなぁということです。写真集のために、自分の作品を没にもしなければなりませんでした。
被災地報道で印象的なシーンがありました。それはがれきの中からアルバムや賞状など、思い出を必死で探す人たちの姿でした。福島県でも原発の問題で、一時帰宅した人たちが必ず持ち出したのが、アルバムなどの思い出でした。
それを見て、写真というのはすごいなとあらためて思ったのです。思い出は、懐かしむだけではない、思い出が未来への希望になり、活力になることを、思い出は、明日への風景へとつながっていることを気づかされたのです。
この写真集は、被災した人に失われた思い出を返してあげることもそうですが、被災者ばかりではありません。被災者以外の人たちにに対しても、東北のすばらしさ、大切さを再確認してもらうことによって、東北を盛り上げ、復興に結び付けていければいいなぁという思いです。
ちょうど自分で考えていた「被災前の写真を集めよう」という計画が、マガジンハウスの企画と一致して、最終的に写真集という形になったことは自分にとってもよかったし、これが復興にわずかでもためになるなら、うれしいことです。
来週頭には初校が出ます。
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