映画 『リターン・トゥ・パラダイス』のような「マレーシア高裁、日本人元看護師に死刑判決」というニュース
「楽しめない映画 『リターン・トゥ・パラダイス』を観て」(2011/08/23)
8月に映画を観て、マレーシアの恐怖を書いたのでしたが、現実に日本人女性が死刑の判決を受けてしまいました。
マレーシア高裁、日本人元看護師に死刑判決
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111025-OYT1T00687.htm)
「マレーシアの高等裁判所は25日、同国内に覚醒剤を持ち込んだとして危険薬物法違反の罪に問われた元看護師、竹内真理子被告(37)に死刑判決を言い渡した。」
記事だけでは、本当のことはわかりませんが、以前、人に頼まれた荷物に麻薬が入っていて、知らないうちに「運び屋」にされることがあるという話はよく聞いていたことです。彼女のケースはその典型でしょう。イラン人の知人から荷物を預かったらしい。
だから先輩旅行者から、人に荷物を頼まれても、絶対親切心で引き受けてはいけないとアドバイスされてきました。
今回は「イラン人の知人」。どの程度の「知人」なのかは不明。彼女を信用させるために、まず「知人」になったとも考えられます。(彼女の主張通りなら)
俺は、中国から帰国するとき、チェックインカウンターの前で、中国人に荷物を頼まれたことがあります。もちろん断りました。このときは麻薬とかいうのではなくて、重量オーバーだったので、追加料金を払いたくないので「親切な日本人」に頼んだのかもしれません。
俺が断ったら中国人はムッとしていましたね。「普通の日本人は、それくらいやってくれる」みたいなことを言われた気がします。(逆ギレされました)
俺は見かけほど親切ではないので、「まさか」とショックだったのでしょう。(日本人にも不親切な人間はいるんですよ。覚えててぇ)
彼女が主張するとおり、無罪なのかどうか。裁判では、「何度も入国しており」、密輸に関わっていたとして有罪だという判断らしい。でも、「何度も」などというのは、他の人だってありえることで、それが彼女が運び屋である根拠としては弱い気がします。何かもっと証拠があるのかもしれませんが。
知人のイラン人も証言していないようです。あたりまえか? 彼女を助けるために自分が不利になるようなことは証言しないでしょう。映画とは違います。
もし彼女の主張通りなら、なんとしてでも助けなければならないでしょう。これから日本でも彼女を救う運動が起こっていくんでしょうか。
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コメント
cocoさん
そうですか。中国ではそんなこともあるんですね。気をつけないと。
こういった危機管理も必要になってきました。嫌なことですが、しかたありません。「お人よし」が必ずしも「いい」とはいえないのが世界の常識です。
先日、中国で、引き逃げされた女の子をだれも助けなかったというニュースがありましたが、親切心が裏目に出ることが中国では頻繁にある証拠かもしれません。
ただ彼女の場合、なぜ頻繁にドバイとマレーシアを往復していたかは気になるところです。裁判でもそこが問題視されているようだし。1回だけではないかもしれません。「運ばされた」のか「運んだ」のかはまだわかりませんが。
もし彼女の件が冤罪であれば、なんとか助けてあげてほしいですね。人事には思えないです。
投稿: あおやぎ | 2011/10/26 08:03
先日の中国旅行の帰りの飛行機でベテランの「添乗員さん」の方と話をしました。ぶつかってきて、手荷物に麻薬をスッと入れたりする事もあるそうです。中国の旅行は手軽で行きやすいけど、ぞっとしました。今も中国につかまっている人もいるんですよね??マレーシアのニュースはTVで見ましたが、麻薬運搬のために日本人と親しくなる外国人もいるから本当に気をつけないといけないです。死刑が身近に感じられた事件です。
投稿: coco | 2011/10/26 00:31