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2011/11/30

モザンビーク沖の大規模ガス田発見で、太陽光発電、風力発電への影響は?

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111130_2(↑写真:マダガスカルのモザンビーク海峡)

「三井物産、大規模ガス田発見 モザンビーク沖、18年にも対日輸出」
SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/111129/bsc1111290500000-n1.htm

アフリカ南東部モザンビーク沖合の深海で、大規模ガス田を発見したことが28日、明らかになった。確認埋蔵量はロシアのガス田開発事業「サハリン2」(17兆立方フィート)の約2倍の最大30兆立方フィート超にのぼる。単一鉱区では、世界最大級の豪ゴーゴン・プロジェクト(約35兆立方フィート)に匹敵するとされる。

おりしも南アフリカでCOP17が開催されて温暖化に対する対策を検討中です。福島第一原発の事故によって、原発がCO2削減の方法からは完全に外れてしまいました。

いま、日本は正直温暖化うんぬんどころではないのかもしれません。ただ、堀江大使は、日本政府の2020年に温室効果ガスを1990年に比べて25%削減するという目標は変わらないことを説明しました。

日本の事情は、どうやってエネルギーを確保するか、CO2が増えても(CO2をこれ以上削減できなくても)、火力発電で急場をしのがなければならないということが本音ではないでしょうか。だから日本は、京都議定書の継続には反対し、発展途上国の努力も要求しているのでしょう。

とすると、このガス田発見は、朗報に違いありません。メタンハイドレードという新しい資源も注目されています。

しかし、と俺は思います。

CO2排出の少ない(ほとんどない)太陽光発電や、風力発電などの持続可能な自然エネルギーを、積極的に進めていこうとする動機付けが弱くなってしまうのではないかということです。せっかく節電に対するみんなの合意も、喉元過ぎれば・・・で、節電しなくても済むとなれば、どうなっていくことか。

けっきょく、ガスやメタンハイドレードが手に入るなら、自然エネルギーの高い電気を買うよりは、火力発電で安い電気を、と考えるのは当然のことだからです。

いったい俺たちは、エネルギーをどう考えていけばいいんでしょうか。エネルギー問題は、単なる経済問題ではなかったはずです。


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