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2011/11/05

ヨーロッパと日本のヒッチハイク事情 (1) ヒッチハイク・センターの元祖「アロー・ストップ」

111105
FM NACK5 を聴いていたら、ヨーロッパではヒッチハイカーとドライバーを結ぶ「ヒッチハイク・センター」があることを紹介していました。

今から40年前にフランスで始まった「アロー・ストップ」。

「ヒッチハイク・センター」(環境goo)

どうせ同じ方向へ行くのだから1台の車を使えば経済的でもあるし、CO2削減にも繋がる一石二鳥で、けっこう流行っているらしい。ヒッチハイカーは10kmにつき約4円のガソリン代の負担をします。年会費もいりますが、電車・バスで移動するよりも安くすむらしい。これはいい取り組みだと思います。ヒッチハイカーも負担があるので「タダで乗せてもらう」という後ろめたさもなく、これだったらwin-winの関係です。

俺は若いころ、よくヒッチハイクで旅しました。ヨーロッパではもちろん、日本でも東北や北陸をまわったことがあります。

今は逆の立場になって、ヒッチハイカーがいたら乗せようと思っていますが、意外といませんね。これだけ日本中走っているのに、数回乗せただけです。ヒッチハイカーがいる場所を通らないということなんでしょうか。昔と比べて、ヒッチハイカーの数は増えているのか少なくなっているのか、どっちでしょうか。

最近では、今年4月石巻市で、被災したおばあさんが日和山まで行きたいというので乗せたことがある程度です。

日本ではヒッチハイクと聞くと、危険というイメージが先に立ってしまうのかもしれません。

友人に「ヒッチハイクで旅行しようと思ってるんだ」と言ったら、「そんなことできないよ。誰も乗せてくれるはずない」「誰だかわからない人に乗ったら危ないよ」という否定的なアドバイスでした。

俺はへそ曲がりなので、そう聞いたので、なおさら「やってやる!」と思ってしまい実行しました。すると、意外とみんな親切に乗せてくれるし、危険なんか感じませんでした。もし乗せるほうが危険を感じるなら乗せてくれないだけです。

「何事も実際に自分でやってみないとわからない」と、そのとき痛感しました。

ただ田舎へ行ったとき親指を立てて車に向かっていると、「何をやっているかわからないんだなぁ」ということがわかりました。

近づいてきた車が止まって、窓から顔を覗かせたドライバーが「何をやっているの?」と聞くので、「ヒッチハイクです」と答えたら、「そうか。がんばって」と言って去っていったり、「なんだぁ、警察の取締りじゃないのかよ」と言って怒って立ち去ったり、「ここにタクシー来ないよ」と教えてくれたり・・・。そんなこともありましたが、概して日本もヒッチハイクはやろうと思えばやりやすい国です。

北陸ではクレーン車が止まってくれました。ドライバーは仕事の途中で、「手伝ってくれる?」というので「いいですよ」というと、建設現場へ行って、クレーンを使って資材を下ろすのを手伝ったことがあります。その夜、その人の家に泊めてもらいました。

また、十和田湖の山道を歩いていて、後ろから車のエンジン音が聞こえてきたのですが、そのとき歩き疲れて振り向くのも億劫だったので、車を見ずに親指を立てたら止まってくれました。振り返ったらバキュームカーでした。断るのも悪いので乗せてもらいました。バキュームカーをヒッチしたのは珍しいでしょうね。

大学時代は、実家から70kmはなれた米沢市に下宿していましたが、何度かヒッチで実家に帰りました。そしたら着いたその夜、父親が言うのです。

「オマエ、@@さんに乗せてもらったんだてな? 恥ずがすえがら、うちの近くでそういうことするのやめてくれ」

最後に乗せてくれた人は父親の上司だったようなのです。どうりでその人、俺の父親の名前を知っていたわけです。それからは自宅前からヒッチするのはやめて、バスで10kmくらい離れてからやり始めたりしました。

ところで、日本では今、ほとんどの会社の車は「ヒッチハイカー禁止」ではなかったでしょうか。

「安全第一」が大切な国民性の日本ではしかたないんでしょうが、なんだかつまらないですね。日本ではヒッチハイクが一般的になることはないでしょう。

いや、これからはなるかも、という期待もあります。「エコ意識」が高まることと、「ヒッチハイクは危険」というイメージが嘘であることがわかれば、ですけど。

(つづく)

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コメント

TKOさん

北海道ではヒッチハイカーも多いのかもしれませんね。

>乗せる側としてはやはり、人を見ますね。

やっぱりそれは俺もありますね。怪しい人は乗せません。汚な過ぎる人も。
ただ、最近は逆に「乗せないほうがいいかな」と思うこともあります。
車内が犬臭く、毛も付いているので、犬嫌いの人だったら大変だろうなと気になります。
俺の経験上、自分で止めておいて断るのは失礼だと思ってしまうので、犬嫌いでも、無理して乗ってしまうでしょうから。

投稿: あおやぎ | 2011/11/05 17:36

私は2年前の9月の終り、隣町へ行った帰り国道5号線を走っていたら、道路端に若者が手を挙げたので「ヒッチハイカーかな」と止まりました。(普段なら大抵は無視ですが、何故かこの時は)
そうしたら、横に自転車が倒してあり、聞けば前日に茨城から苫小牧までフェリーで来て、札幌~小樽と回って来たが、膝が痛くなってSOSだったとのこと。長万部まで行って後は汽車を使うとか。たまたまRV車でリアに何とか自転車が積めたので途中まで載せてあげました。茨城大学の学生でした。乗せる側としてはやはり、人を見ますね。今回はぱっと見が爽やかな青年だったからでしょう。もし、薄汚い格好だったりしたら、シートが汚れやしないかなんて思ってしまいますので。

投稿: TKO | 2011/11/05 15:54

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