11月1日 「犬の日」 に思うこと 犬は深い!!
数年前まで自他ともに認める「犬嫌い」だった俺が、犬と暮らすようになって、犬好きになるとは思ってもみませんでした。
子どものころから腰が重く、何でもやるのが遅いというのが自分の中でもコンプレックスとして意識してきましたが、犬についても同じだったようです。
ただ、いったん火が付いてしまうと、それにのめりこむという性格もあるので、犬はますます好きになっていくでしょう。
さて犬と暮らすようになって、犬に関するいろんな本を読むようになりましたが、一番印象的だったのは、テンプル・グランディン著の『動物感覚』という本です。
オーストラリア先住民アボリジニーには、「犬のおかげで人間になれる」という言葉があるそうです。
『動物感覚』によると、これは比喩的表現ではなくて、最近の研究では、文字通りの意味かもしれないということなのです。
人間がオオカミを飼いならして犬が誕生したという話が一般的ですが、もしかしたら、逆なのかもしれないというのです。
人間がオオカミと接するようになって、オオカミのように行動して考えるようになりました。集団で狩をすること、複雑な社会構造、誠実な友情、縄張り意識などを、それまで持っていなかった人間はオオカミや犬から学んできた・・・。
これは衝撃的な話です。だからこれが本当だとすると、犬が人間に似ているのではなく、人間が犬に似ているといってもよかったのです。
犬がいなかったら今の人間はいなかったし、犬もまた人間と暮らさなかったら、今の犬はいなかった。互いが互いを必要とし協力しながら暮らす仲間です。けっして一方的な愛玩動物ではないのです。
そして違う種でありながら家族という集団を築けるのは犬をおいて他にいないだろうということです。これは奇跡というしかありません。
人間は自分で進化して今の人間になったつもりでいますが、犬だけではなくて、いろんな種との関わりで進化というより「変化」させられてきたのかもしれません。
犬を考えることは、人間を知ることですね。
犬は深い!!
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コメント
及川さん
コメントありがとうございます。
変れば変るもんですね。すっかりヴィーノのおかげで、リハビリができました。
いや、正直言うと、もうちょっとですね。大きな犬はまだ怖いときがあります。
初めての犬がビーグルでよかったと思っています。この陽気な性格が、相性いいようです。
「もっと賢くならないのかなぁ」などと思うときもありましたが、個性として受け入れてしまうと、可愛くなるものですね。
投稿: あおやぎ | 2011/11/06 17:30
5~6年前から読ませていただいております。
かつては、アジアの旅で野良犬に噛まれる話などを読み、犬が嫌いとはお気の毒にと思っていましたが、ヴィーノ君の登場以来、犬の魅力に嵌っていく青柳さんをにやにやしながら見てきました。
私も数年前までビーグルと暮らしており、この写真のように野原の草の深みから尾の白い先っぽがピョコピョコ見え隠れする様子がビーグルのお茶目で陽気な性格の象徴のようで、楽しく眺めたものです。
これからも美しい旅の写真に期待していますのでよろしく。
投稿: 及川あつ子 | 2011/11/06 16:04