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2011/12/28

NHKの番組「ありがとうコンサート」 震災で支援してくれた世界の人々に感謝

111228(↑ 写真は大船渡市の被災桜)

NHKの番組「ありがとうコンサート 『日本を支えてくれた世界の皆さまへ』」が放映されます。

番組はサントリーホールで行われた「ありがとうコンサート」の様子を収録したものです。
このコンサートは、東日本大震災で支援してくれた世界の人々に感謝の気持ちを伝えるもので、被災地の中学生・小学生も出演しています。

4月撮影の俺の写真も番組の中で使われます。

放送時間は次のとおりです。

●2011年12月31日午前7時~8時25分(BSプレミアム)

●2011年12月31日午前10時05分~(NHKワールドプレミアム・日本語放送)

●2012年3月ごろNHK国際放送で英語版放送予定


NHK BS オンライン

NHKワールドプレミアム


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2011/12/17

宮崎駿監督の映画『借りぐらしのアリエッティ』を観て

111217(↑写真は沖縄県フク木並木)

『借りぐらしのアリエッティ』を観ました。【ネタバレ注意】

小人族の少女アリエッティは、人間に見られてはいけないという掟の下、ある古い屋敷の床下で、人間の生活品を借りながら、両親と慎ましく暮らしていました。心臓病を患う少年翔が、そこに引っ越してきます。そしてアリエッティは翔に見つかってしまいます。(Wiki参照

小人族は、「精霊」とか「絶滅危惧種」とか「少数民族」と言い換えてもいい存在です。アイヌの「コロボックル伝説」を思わせます。(そんなふうに俺は感じました)。

自然、動物、植物、人間が境目がないひとつの世界に生きている感覚は、宮崎映画他の作品にも感じるものです。

少年はいわゆる「いい人」です。なので、アリエッティを見つけても、優しく接し、他の大人に教えたりしません。むしろ存在を隠し、大人たちからかばおうとします。角砂糖をあげようとしたり、ドールハウスのキッチンをあげたりします。

しかし、その親切心が、意外にもアリエッティたち小人族の存在を危うくしてしまう原因にもなっているのでした。

一番いいのは、極端に言えば、放っておくこと。気がつかない、もし気がついても気がつかないふりをすること、ただ「暖かく見守る」。でもないな、「暖かく思う」ことかな。へんな同情心は起こさないことではないかなと。

翔は人間は60何億人いるけど、小人族は何人いるの?とアリエッティに聞くシーンがあります。翔は、小人族は滅びる運命なんだといったことを言います。それを聞いたアリエッティは反発します。彼女はなんとしてでも生き延びると言います。

滅びるものだから手を差し伸べなければならないと考えるのは、滅ばない(と思い込んでいる)側からの、ある意味「上から目線」的な考えであることを気がつかされます。

いいことだと思って入れ替えたドールキッチンも、小人族にとっては地震と間違えるほどの建物が破壊されるような暴力的な出来事に映るわけです。力を持っている側は、力をもっていない側の立場で考えないと間違います。それがいかに「人道的」に見えようともです。

結局アリエッティたちの家族は、移住しなければならなくなりました。

翔との別れは切ないものでしたが、翔はあさってに控えた手術にもがんばろうと思います。生きたいと思います。なぜならアリエッティたちに出会って「生き延びる」ことへの強い決意が、翔の中にも芽生えたからでした。

ところで、アリエッティのお母さんを捕まえたお手伝いのおばさんハルは、声を、樹木希林がやっていたのですが、その存在感には圧倒されました。いい登場人物でした。

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2011/12/16

大震災の記憶の風化を防ぐこと

111216(写真は2011年4月下旬、石巻市日和山公園から)

3月11日から9ヶ月以上がたちました。

予想以上に復興(復旧さえも)には時間がかかりそうで、被災した方々の精神的・肉体的負担は増しているのではないかと思います。

自分の生活もあり、当時とくらべると、俺も毎日被災地のことを考えていることもできません。でも、東北出身者で、しかも2年前には、津波被害にあった海岸沿いをずっと旅したことで、「人事じゃない」と感じたあの感覚は忘れてはいけないのでしょう。

時間とともに被災者が望むことも変ってきます。じゃぁ、俺には何ができるんだろうと考えたとき、たまたまある報道番組の中で、震災の記憶の風化は防がなくてはならないといった言葉に、「そうか」と思い当たりました。

被災地の話題を発信し続けること。怖いのは、みんなの関心が薄れることかもしれません。俺にできることはそれかなと思います。これからは。

自分のためにも。

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2011/12/12

陸前高田の「希望の一本松」 保護活動を断念するという報道

111212

関係者の方々の努力のかいもなく、陸前高田の松原で、ただ1本残った「希望の一本松」の保護活動を断念するとの報道がありました。

俺は、4月下旬と6月に見に行っていますが、当初から、生き延びるかどうかは難しい、といわれていました。とくに6月に訪ねたときは、葉が茶色に変色し、素人目にも弱っているなぁということがわかりました。

地盤沈下した土地には海水が侵入してきて、松の根が腐っているらしいのです。ポンプで海水を取り除いてはいたのですが、残念ながら追いつかなかったようです。

ただ、この松のDNAを持った苗木は生きています。松原の松ボックリも残っているそうです。

復興の象徴として、いつか、この苗木が陸前高田で再生する日がくるのではないでしょうか。その松を見上げる日を想像して、この松には、「ご苦労さんでした」と言ってあげたいですね。


Ya_2東日本大震災の現場 (15) 津波に耐えた陸前高田の「希望の松」(2011/05/17)

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2011/12/10

2011年12月10日 23:20ころの皆既月食

111210
ツイッターを見て、今、皆既月食中だったことを思い出しました。あわてて表に出たら、隣の主人も空を見上げていました。今日は天気がいいので、日本中で見てるんでしょうね。何万人が同じ月を見ているのでしょうか。

たぶん、肉眼で同じものを見ている人数としては今年一番多いもの、かな?

天空に輝く赤い星。いつも見慣れている月とは違います。神秘的です。

そういえば、さっき都内から帰ったとき、駅で見上げた月の回りに光の輪ができていたのも月食と関係あるんでしょうか。


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2011/12/09

イタリア映画 『イラクの煙』を観て

111209(↑写真:ヨルダン ジュラシ遺跡)

【ネタバレ注意】

イラク戦争を題材にしたイタリア映画 『イラクの煙』。原題は『20 sigarette』。「20本のタバコ」です。

これは監督自身が、イタリア軍の平和維持活動取材中に体験した強烈なエピソードを映画化したものだそうです。

監督:アウレリアーノ・アマデイ
原案/脚本:アウレリアーノ・アマデイ
キャスト:ヴィニチオ・マルキオーニ
      カロリーナ・クレセンティ
      ジョルジオ・コランゲーリ

内容を知らずに観始めましたが、最初、ちゃらちゃらしたイタリア男の戦場を舞台にしたコメディかな?と思うくらいで、「あっ、失敗したかなぁ」と、観るのをやめようかとさえ思ったくらいでした。

ところが、しばらくすると、この作品の悲惨さを表現するための伏線であったことに気がつくことになるのです。

主人公はイラクでテロに巻き込まれます。そのシーンがすごかった。

トラックがイタリア軍の駐屯地に突っ込んで爆発します。カメラは、主人公が持っているという設定なので、爆風で飛ばされて、地面が映ります。

画面には一瞬血だらけになった自分の足も映ります。テロリストに応戦するイタリア軍兵士の、必死の抵抗が、主人公の荒い息遣いとともに記録されていきます。

この臨場感。体験した監督だから描けるシーンだったのでしょう。

一命は取り留めますが、帰国してから、彼はマスコミの注目を浴びます。

この件で、戦争や生きることについて考えます。時間が経っても、どうしても忘れられない出来事があったのです。それは病院にトラックの荷台で運ばれるとき、いっしょに乗せられた地元の少年が、彼の腕の中で死んでしまったことでした。

同胞であるはずのイラクの少年を巻き添えにするテロ行為に対する怒り。現場で起きていることに鈍感な、イタリアや西側諸国の高官たちや、騒ぎ立てるマスコミに対する苛立ち。

そんな思いが渦巻く主人公の心の中を垣間見たような気がします。

意外と(?)いい映画でした。お勧めです。


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2011/12/04

昨日の秩父夜祭の花火

111204_1
111204_2

午前中は雨が降ってどうなるかと思いましたが、午後は雨もあがり、秩父夜祭をじゅうぶん楽しむことができました。

多量の花火、良かったですね。

うっすら霧がたなびく中での花火もまた幻想的でした。


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2011/12/01

「ぜんぜん面白くない」と言われた「面白い恋人」の行くへは

111201(↑写真:北海道帯広平野)

今話題になっている北海道銘菓「白い恋人」と、大阪らしいと評判の土産「面白い恋人」のバトル。コピーというより、パロディ商品かな。

どう決着つくのでしょうか。

法律家ではない俺に公平なジャッジは無理ですが、俺の感覚で一言いわせてもらいます。

まずこれは当然、オリジナル「白い恋人」があるから、しかも有名すぎるくらい有名だから、大阪のパロディ商品「面白い恋人」が成立するということ。

パクられて話題に上り、売り上げが伸びるという現象をどうみるか。歌手も低迷していたときに、物まねされて話題になり、本家の歌手が返り咲いたという話はよく聞くことです。

どうせなら、「面白い恋人」側が、作る前に一言断っておけば、両者にとってはWin-Winの関係になったのではないかなと思います。もったいない。これから「白い変人」や「青白い恋人」や「腹黒い恋人」(こんなの食べたくない)を作ろうとしている業者はそうした方がいいですよ。

「面白い恋人」を「面白い」「大阪らしい」と、遊び心を持って好意的に思う人がいる一方、間違って買ってしまうからやめてくれ、という人もいる。

加害者は、被害者ほど事の重大さを感じないものだから、「このくらいはいいだろう」と思ってしまう。でもそこが落とし穴。

「白い恋人」は、長年かけて努力して築いてきたブランドとしてのプライドもあるでしょう。そこにちょこちょこっと便乗して、うまい汁を吸う根性はあさましいも思っているはずです。

オリジナル(何がオリジナルかは置いといて)の権利を保障しなければ、だれも新しいことを考えなくなってしまう。

俺も写真を無断で使用された話は、以前書きました。いまだに文章を盗用されている宗教団体のHPもあります。訂正を要求しても無視されています。仏典には著作権についての教えはないようです。

だから今回の「面白い恋人」は、面白いとは思うけど、これだけ似ていたらアウトかなぁ。「白い恋人」側の怒りはわかります。

つくづく、一言断っていればなぁと思います。このユーモアを潰すのももったいない気がしますが、オリジナル製作者に対する配慮がなかったということが残念です。

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