陸前高田の「希望の一本松」 保護活動を断念するという報道
関係者の方々の努力のかいもなく、陸前高田の松原で、ただ1本残った「希望の一本松」の保護活動を断念するとの報道がありました。
俺は、4月下旬と6月に見に行っていますが、当初から、生き延びるかどうかは難しい、といわれていました。とくに6月に訪ねたときは、葉が茶色に変色し、素人目にも弱っているなぁということがわかりました。
地盤沈下した土地には海水が侵入してきて、松の根が腐っているらしいのです。ポンプで海水を取り除いてはいたのですが、残念ながら追いつかなかったようです。
ただ、この松のDNAを持った苗木は生きています。松原の松ボックリも残っているそうです。
復興の象徴として、いつか、この苗木が陸前高田で再生する日がくるのではないでしょうか。その松を見上げる日を想像して、この松には、「ご苦労さんでした」と言ってあげたいですね。
東日本大震災の現場 (15) 津波に耐えた陸前高田の「希望の松」(2011/05/17)
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