コダックのニュースと、「食べログ」ランキング不正操作のニュース
イーストマン・コダック社が破産しそうだというニュース。
昔、写真を撮っていた人たちにとって、コダックといったらフィルムの代名詞みたいなものでした。
俺が写真を撮り始めたときも、カラーもモノクロもコダックのフィルムを使っていました。よく使ったのは、「コダクローム」と「トライX」です。
コダックはデジタル化に乗り遅れたということなんでしょうか。時代の流れを感じるニュースです。
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それと同時に入ってきたニュースが、「食べログ」のランキング不正操作問題。これも時代を感じます。もっとも、こんなことは今さらニュースになるような話でもないかも。ランキングなんて、しょせんそんなものでしょ?
ネットは両極端に走りやすい。間の微妙なニュアンスが抜け落ちるのは、「0」か「1」しかないデジタルそのもの、といっていいかもしれません。
「おいしい」と評判になると、どんどん人が集まる。ほんとうはおいしくなくても、人が集まるからおいしく感じるという逆転現象が起きます。ねたみを込めて言うなら、俺が言うことよりも、有名人の言うことが信じられやすい、というのも、ある意味ランキング効果です。
だから気をつけないといけない。ネットで話題になって人気があるからといって、すべて正しいなんてありえない。本人にその意思がなくても、だんだんと「教祖」に祭り上げられるのは、周りに集まるランキング原理主義者の妄信のせいです。(これも俺のねたみ?)
「食べログ」では、不正業者がお金をもらってランキングが上がるようにしていたらしい。
それなら、それと反対のことも行われているのではないかなと、ひねくれ者の俺は考えてしまいました。
と、言うのも、この正月、妻の実家にいたとき、みんなで行くペット可のレストランをネットで探していたんですが、その町のある特定のレストランが必ず出てくるんです。しかも、ことごとく、悪口です。(これは食べログではありません)
「もう二度と行きたくない」
とか、
「犬用の皿にコケが生えていて汚い」
とか、
「犬連れの客しかいない」
とか。
これは同業者がネガティヴなことを書いて営業妨害しているのではないか。
まさか、とは思います。でも、ネットではありえます。いや、やろうとすればできます。(恐ろしい)
実は、俺も信じてしまいました。そんなに評判が悪いなら、わざわざ行くこともないだろうと。
「もう二度と行きたくない」という主観的情報があたかも客観的情報のように勘違いしてしまう。悪意を持って同業者がわざと書き込んだというのは冗談にしても、ネット情報には疑ってかからないと、とんでもないことになりそうです。
「道具」は慣れて使いこなせるようになるまでにはある程度時間がかかります。「ネット」という道具も同じ。今は生まれて間もない赤ちゃんが、ライターを使いこなせていない感じ、なのかもしれません。
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