« マレーシア・スリランカの撮影旅 2012年 (06) キャンディから山岳鉄道でハプタレまで | トップページ | マレーシア・スリランカの撮影旅 2012年 (08) スリランカのコメどころ ポロンナルワ »

2012/02/19

マレーシア・スリランカの撮影旅 2012年 (07) スリランカの棚田について

120218_1

120218_2

120218_3(↑:半年後に棚田になるかもしれないニンジン畑 中:ジャガイモ畑の中の棚田 ↓:農薬を散布する男)

スリランカの中央高地ハプタレ、エッラ、バンダーラウェラを中心に滞在し、周辺の棚田を探してみました。

結論から言うと、「棚田はとりあえず、ある」と言っていいと思います。なんだかはっきりしない物言いですみません。というのは、スリランカの棚田にはちょっとした事情があって、少なくとも日本の定義で言う「棚田」では微妙な部分もあったのです。あまり面倒くさいことを言っても始まらないのですが、一応、日本では「階段状の水田」が「棚田」で、畑は「棚田」とは呼ばない、ということなのです。(だから微妙なのです)

この棚田地帯では、数年前まで1年で2回コメを作っていました。ところがミャンマーなど外国産米が輸入されるようになって米価が下がり、今は、1回はコメ、2回目は野菜を作る農家が増えてきているとのことです。コメは自分たちが食べる分、そして野菜は現金収入を得るためです。

野菜で多いのが、今の時期だと、ニンジン、キャベツ、ナス、インゲン、ジャガイモなどです。ナス、インゲン、ジャガイモは昔から地元で作られていましたが、なんと、ニンジン、キャベツは日本人から教えてもらったといいます。

実は、棚田のシステムも、今から30年以上前に、日本人から教えてもらったそうです。棚田そのものはわかりませんが、田植えの方法などのアドバイスはあったようです。

谷間のすべてが水田になったような、いわゆる大きな「棚田」は、意外と少ないというのがわかりました。水田と畑が混在しています。列車の車窓からも畑は見ましたが、それも前は棚田だったかもしれません。雰囲気は棚田そのものだったし。

以前、スリランカへ行ったことのある友人に、エッラ付近の棚田情報を聞いたことがありました。それで今回確かめに行きましたが、こちらも今は野菜畑でした。(季節が変わって半年後は棚田になっているかもしれませんが)

ただそれでも何ヶ所か美しい棚田を見つけました。

出し惜しみして申し訳ありませんが、その写真は雑誌で発表してからにしたいので、とりあえず、他の写真を掲載しておきます。

ところで棚田探しに雇ったのが、三輪タクシーの「スリーウィーラー」でした。これはタイやインドなどにもあり「トゥクトゥク」とも呼ばれています。この小さな車は、山間部の狭い道では重宝します。幅1mあれば、回転することができるので、どんなところへも入っていけます。

ただ日本のようにどこでも農道があるわけではなく(むしろほとんど農道はない)、棚田や村の中を自由にスリーウィーラーで動けるわけではありません。道代わりにもなる畦道を歩く必要があります。そこは中国やフィリピンなどと同じで、「あそこに行きたい」と思っても、簡単にはたどり着けないのがスリランカの棚田です。


にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
にほんブログ村

|

« マレーシア・スリランカの撮影旅 2012年 (06) キャンディから山岳鉄道でハプタレまで | トップページ | マレーシア・スリランカの撮影旅 2012年 (08) スリランカのコメどころ ポロンナルワ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« マレーシア・スリランカの撮影旅 2012年 (06) キャンディから山岳鉄道でハプタレまで | トップページ | マレーシア・スリランカの撮影旅 2012年 (08) スリランカのコメどころ ポロンナルワ »