マレーシア・スリランカの撮影旅 2012年 (16) スリランカの野良犬(地域犬)について
スリランカの町も村も、野良犬が多いですね。いや、野良犬というより、「地域犬」といったほうがいいでしょうか。
江戸や明治時代の日本も、地域犬が多かったらしい。『北斎漫画』にも描かれています。「ぢいぬ」と呼ばれていたようです。
日本に「所有」と「管理」という欧米的価値観が入ってきました。
スリランカにももちろん飼い犬もいます。飼い犬にはちゃんと名前を付けているし、首輪をしているときもあります。夜は、敷地内でリードに繋がれて寝ています。でも、日中は放し飼いだし、地域犬といっしょに遊んでいるので、区別はつきません。
犬の「巣穴」を見たのは初めてです。ヴィーノもそうですが、犬は、床に寝るとき、くるくると回転してから落ち着きますよね。
あれが特定の場所で行われると、地面が掘られて、クレーター状の穴になるようなのです。これが犬という動物の「巣穴」なのでしょう。
地域犬は、人のゴミや時々もらえる食べ物に頼って生活していて、夜は、不審者や不審車が通るとほえます。とくべつ大切にされているとも思えませんが、かといって嫌われているわけでもなく、ほんとうに自然に生きているのです。
自然な犬の姿に見えます。害を与えない限り、放っておかれる。そうすると、こんな状態になるんでしょう。
日本とスリランカの事情は違うので、どちらが良いとか、悪いというつもりはありません。でも、日本で地域犬が存在できない(地方ではたまにいますが)のはどうしてなんだろうか?と考えてしまいます。
危険だから? 不潔だから?
野良犬を見つけたらすぐ捕まえてしまうことは、日本ではしかたないことだとは思っても、やっぱりどこかに「不自然さ」を感じています。管理したいんですね。自然は自然のままであるよりは、より「管理」される自然が好まれるということは、犬以外でもあるし、俺も日々感じていることです。
だからスリランカの犬の方が自然で「幸せだ」とも思いませんが。ただ、違いを気がつかせてくれるだけです。
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コメント
犬派です。犬派になってしまいました。
コメ料理を探すのは楽しいのですが、同じものだけ食べているような気分になってきます。
投稿: あおやぎ | 2012/03/01 22:41
ビーノちゃんのおかげですっかり犬派ですね。
今夜のコメ料理も美味しそうです。強烈な味って
お酒とも合うのではないでしょうか。おおっぴらに
飲まない国でしたね。
投稿: schop@公園ねこ集会 | 2012/03/01 21:38
そういえば、スリランカの猫はどうだったでしょうか。犬に気を取られてしまって、猫に気がつきませんでした。
投稿: あおやぎ | 2012/03/01 10:21
公園の猫も嫌われてますね。糞尿を遊具のそばで
するとか思いあたる事もあるのですが、、、
投稿: schop@公園ねこ集会 | 2012/02/29 21:23