映画『ハート・ロッカー』を観て
『ハート・ロッカー』(The Hurt Locker)をDVDで観ました。衝撃的な映画です。
『ハート・ロッカー』(原題: The Hurt Locker)は、2008年のアメリカ映画。イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション、社会派ドラマ。撮影はヨルダンで行われた。第82回アカデミー賞作品賞受賞作品。(Wiki参照)
● 『ハート・ロッカー』のプロデューサーが、選考委員の知人らに作品賞はアバターではなくハート・ロッカーに投票してほしいと呼びかけた電子メールを送っていたことが判明し謝罪している。
● アカデミー賞授賞式直前にはイラク戦争でアメリカ陸軍の爆破物処理班に所属していた曹長がモデルは自分であるとして訴えを起こした。
● アカデミー賞に輝いた『ハート・ロッカー』は 間違いだらけの戦争描写で、米軍への敬意に欠けると新聞で酷評。
というように、いろいろ問題ある映画だったんですね。でも映画自体は面白いと思います。
映画の冒頭で出る言葉は、この映画の本質を表しています。
「戦闘での高揚感は ときに激しい中毒となる 戦争は麻薬である」
クリス・ヘッジズ(世界各地の紛争地帯での取材経験を持つジャーナリスト)
緊張感のあるシーンが続き、「人間爆弾」にされた少年の遺体から爆弾を抜くシーンには吐き気をもよおすほどで、「気楽に楽しめる」映画とはいえないかもしれませんが。それなりの覚悟がいります。
主人公は、いったん任務が終わってアメリカへ帰りますが、何かもんもんとした状態で平和な日常を過ごします。
そして最後のシーンでは、爆弾処理班に復帰したのでした。
こんな危険な任務を1年も続けていたら、頭がおかしくなってしまいそうですが、俺も同じような状況に置かれたら、やってしまう(やれてしまう)のかもしれません。
人間はどんな状況にも慣れるということがあります。それはいいことでもあるけど、悪いことでもある。
とくに戦争状態のような異常なときには、一種高揚感があって、危険が危険とは感じなくなる。異常が異常には感じなくなる。まさにこれは麻薬です。
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