犬の「しつけ」に疑問あり。喧嘩することも社会との関わり。
最近悲しいことがあります。
それは、ヴィーノの散歩のときですが、ヴィーノの姿を見つけると、角を曲がったり、向こうへ引き返して行ったりと、あきらかに、ヴィーノを避けている犬の飼い主が多いことです。
理由は俺にもわかります。ヴィーノが吠えるからです。
喧嘩することもある意味、「犬社会」との関わりだと思うので、喧嘩するのはしかたないと俺は思っています。
噛み付いたら迷惑をかけてしまいますが、吠え合うくらいいいんじゃないかなと俺は思っているので、最初から、喧嘩もさせない犬の飼い主を見ると、なんだか悲しくなってきます。そうやって先回りして、トラブルを回避して、喧嘩もさせないなんて。
そもそも、吠え合うことが、即「悪いこと」と思うことは、「犬の飼い方の常識」に惑わされているんじゃないでしょうか。俺はどうも「犬のしつけ」に疑問を持つようになってきました。
「ちゃんとしつけなきゃ、飼い主失格だ」とか、よく言われますよね。そういう意味では、ヴィーノのしつけには「失敗」しているのかもしれないし、俺は「飼い主失格」なんでしょうか。
でも、俺は「忠犬」と暮らしたいわけではないことが、この4年間ではっきりしてきたし、ヴィーノのやんちゃさは、「しつけの失敗」ではなくて、ヴィーノの「個性」だと思っているので。
まぁ開き直り。そういわれてもしかたありません。
でも、「しつけ」ってなんだか考えてみたことありますか? 人間が管理したがっているだけじゃないのか、とも思います。しつけなんかしなくても、犬は、ちゃんと生きていけます。スリランカの犬はそうでした。原発で立ち入り禁止になった地域でも、ちゃんと犬は生きています。
人間のルールに従うことが犬の幸せ? そういう面も確かにありますが。飼い主のいうことを聞いて喜んでいるなぁと感じることはもちろん俺もあります。
人間もそうでしょう。しつけのなってない人間のほうが多いくらいです。最近は。それでも生きているし、「飼い主失格」などと、その人の親を攻めるなんてことはあまりない。犬だって同じじゃないのでしょうか。
犬を馬鹿にしてはいけない。人間の庇護(管理)なんかなくても、強く生きていける動物かもしれません。(嘘だと思う人、確かめてないんだからわかりませんよね?) 俺はだからヴィーノはあくまでも「野生動物」として認めているし、生き物として対等な存在でありたいと思っています。種が違った者どおしでも「家族」になれるというのは犬をおいて他にないとも思っています。これは奇跡です。
ところで、うちではよく言うんですよ。
「働かざるもの食うべからず」と。
だからヴィーノも、嫌がらずに、俺の写真や動画のモデルとして働かなくちゃならないんです。家族ですから。
| 固定リンク
コメント
甲斐犬党さん
コメント、ありあとうございます。
俺の意見は少数派、異端だと思っていたので、賛同をえてうれしくなりました。(甲斐犬党さんも異端ということ?)
何事にも(自分自身も)なるべく「自然(人の手をかけない)」がいい、というか、「なるようになる」が好きなので、ヴィーノにもそんなふうに接しているのだと思います。
でも、こんな俺も常識はあります。相手が怪我するようであれば、こちらの責任ですし、嫌がるのを無理やり強制もしません。みんながみんな俺の意見に従え、などという傲慢な人間でもないと思っています。
投稿: あおやぎ | 2012/04/24 14:13
初めまして。
私もちょっとした喧嘩は普通の事と思っています。
子供同士が引っ掻きあいするようなものでは?
しかし、相手の犬に怪我をさせては大変なので、
知らないワンコは避けています。怪我が無くても、
飼い主が怖がったり怒ったりしますしね。
また、ペットショップ等の弊害で、犬に慣れていない犬も
多く、犬を怖がったりするんですよ~。だから、
ヴィーノさんを避けても許して上げて下さい!
子犬の頃は知らない犬、人間、100%友達でしたが、
大きくなるにつれ不愛想になり、警戒心も芽生えました。
甲斐犬ですので、そんなものだと思っております。
私も犬に「しつけ」は失礼だと思います。人間なら
「しつけ」は必要ですけども。ちょうどそんな事を
ブログ(と言うかただの愛犬アルバム)に書いたので、
嬉しくなってコメント致しました。
投稿: 甲斐犬党 | 2012/04/24 02:36
通りすがりさん
コメントありがとうございます。
最近、ヴィーノを見ると、つくづく自分と似ているなぁと思ってしまいます。
「飼い主と性格が似る」は真実ですね。
俺自身、世間の常識にはむかって(吠えて)きたようなところがあり、「おとなしく生きる」ことに、なんだか息苦しさを覚えますが、犬も、そのあたり敏感に感じ取って、似たような性格になるのかもしれません。
でも、人間もそうですが、犬も飼い主を選べないので、こんな飼い主ですが、ヴィーノには我慢してもらうしかありません。
いや、卑下しているのではありません。そのかわり、他の犬には体験できないような、いろんな場所の匂いを嗅がせてあげることができました。
人生いろいろとはいいますが、犬も、まさに犬生いろいろ。どういった生き方が良いとか、悪いとか、だれにもわかりません。
ただヴィーノに出会った偶然に感謝するだけです。
投稿: あおやぎ | 2012/04/14 23:06
幼少期にたくさんの犬と遊んだ犬は、犬を見ても吠えません。幼少期に人に優しくしてもらった犬は、人を見ても吠えません。犬にとって何が幸せかわたしにはわかりませんが、わたしにとって、犬と暮らす日々はとても幸せです。人間のエゴなんでしょうね。
投稿: 通りすがり | 2012/04/14 20:10