東日本大震災の現場 (23) 震災から13ヶ月 ふたたび東北の撮影に
東北の撮影をはじめました。
今回は本の企画で、福島県在住の作家と会い、その町の桜を撮影する予定になっています。それ以外は自由なので、桜前線とともに北上したいと思います。
なるべく毎日(でも記事は1日~2日遅れで)アップするつもりです。
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4月19日、国道6号線を北上し、水戸市、日立市などを過ぎて、北茨城市の五浦岬に寄った。
3年前の犬連れ旅のとき訪ねたことがある。岡倉天心によって建てられ「観瀾亭」と名づけられた六角堂には入らなかったが、この六角堂が去年の津波で流されてしまった。そしてつい最近、復元されたというニュースは新聞で目にしていた。
日立市を走っているとき、たまたま地元のラジオが、今製作中の映画『天心』のロケが、先日、この六角堂で行われたと伝えていた。
この六角堂はまだ公開していない。だからこの日は門が閉まっていた。岬の上から見たら建物の周りがブルーシートに覆われていた。六角形の屋根だけはかろうじて見える。
六角堂は4月28日(土)から一般公開するそうだ。
ところで、岬の上に「忠犬ジョン」の像がある。3年前に来たとき、たまたま見つけたものだ。みんなから愛されたジョンという名の忠犬が昔このあたりにいたらしいのだが、その碑が立っていたのだ。
たぶん地震のせいだろう、ジョンの像は無残にも足首から折れてしまって、頭と胴体が離れて、台座の脇に置かれていた。まだ修復する余裕がないのだろう。
五浦岬から2kmほどで福島県に入る。関東と東北を分ける勿来の関は、桜がちょうど満開だった。
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