東日本大震災の現場 (30) 福島県三春町 「滝桜」と「内出の桜」
福島県の浜通りのほうが暖かいらしく、桜はちょうど満開だったが、山間部ではこれからだ。飯舘村や浪江町も通過したが、まったく咲いていない。(4月23日)
三春町の「滝桜」は、日本で有数のしだれ桜だそうだ。
俺は今まで「桜」を撮影しようと思ったことはほとんどなく、去年、被災地で咲く桜を見て、桜って強いんだなぁと興味が出て、撮り始めた。
だからこの有名すぎる「滝桜」のこともまったく知らなかった。
行ってみたら、駐車場は広く、観光バスもやってくるような、さすがに観光地だけある。枝ぶりもりっぱで見ごたえのある桜だ。
ただ、4月23日はあいにく雨で寒く、花も咲きはじめ。これだけ開花時期が遅れるのも珍しいこと。ツアー会社もこんなに遅れるとは思っていなかったのだろう。日程を先に決めて募集するツアーの宿命だ。
満開になるのは4月30日ころではないかと地元の人は言っていた。だから今年の夜間ライトアップは、30日まで延長するそうだ。(その後、再々延長されるか未定)
ところで、去年は、桜観料300円も無料で、ツアーバスは来なかったが、個人客は、例年の半分くらいは来ていたそうだ。聞きそびれたが、地元の人が多かったのではないだろうか。放射能を恐れて、福島県全体が観光客激減した時期だ。
今も、「遠くの人」には気になるのだろう。長袖長ズボン、帽子にマスクという異様な集団がたまにいるのだが、これってもしかしたら放射能対策した観光客なのだろうか?
福島県にはしだれ桜がたくさん点在している。車で走っていて偶然見つけた「内出の桜」という、三春の町から20分ほど北へいった山間部の集落にある桜もけっこう大きかった。こちらは5分咲きほど。幹の周りには菜の花が植えられていた。
「滝桜」の満開時期に、三春に戻るかどうかは、三陸海岸の桜の咲きぐあいで決めたいと思う。
| 固定リンク
コメント