首都直下型地震、南海トラフ津波の新被害予想が出た。でも、なぜ次々と
首都直下型地震の被害想定や、南海トラフで起こる津波の高さ予想が、あたらしく出されました。
「首都圏で震度6が増える。津波も来る。恐ろしい」と誰もが思います。だから俺たちの防災意識は高くなります。それはいいことだとは思います。
でも、ちょっと解せないことがあります。
とにかくいろんな研究機関、いろんな学者が、遅れをとってはいけないといわんばかりに、こぞって被害想定の見直しをやっています。そのいずれもが被害拡大のほうへシフトしています。
学者はさんざん「想定外」に煮え湯を飲まされたので、今度こそ「想定内」にしようとやっきなのは理解できます。
ただ、去年の震災から1年でこれだけの研究ができるなら、今まで何十年もやってきた研究ってなんだったの?と言いたくもなります。本気じゃなかったの?と疑りたくもなります。
結局は東日本大震災の被害を少なくすることに寄与した学者はほとんどいなかったのではないでしょうか。そもそも地震学者や津波学者は地震や津波そのもの研究をしているだけで、「防災」の視点がなかったかたではないかと思います。
自分の専門については詳しいが、専門以外のことについては、一般人よりも無知だったりします。(ほんとに驚くようなことがありました) バランスが悪いのです。
今回の発表は最悪の場合を出しておけば「想定外」と非難されずに済む、ということだけではない、学者の良心を信じたいとは思います。
被害想定を出しっぱなしではいけませんよ。
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