全国40ヶ所の熱い棚田が取り上げられている、中島峰広著 『棚田 その守り人』の紹介
『棚田 その守り人』
古今書院
2012年4月10日発行
3200円(税別)
ISBN978-4-7722-5260-7 C1026
早稲田大学名誉教授、棚田学会会長、NPO法人棚田ネットワーク代表を勤める先生が、棚田ネットワークの会報誌「棚田に吹く風」に連載されたものを1冊にまとめたものです。
全国の棚田で保全活動に励む「棚田の守り人」に焦点を当てたものになっています。「棚田百選」に選ばれていなくても、棚田オーナー制度を取り入れるなどして、棚田を保全しようとがんばっている棚田ばかりです。
本書でも触れていますが、ある意味機械的に決まった「棚田百選」とは違って、より熱意がある棚田といっていいと思います。
俺がアジアの棚田に興味が出て、アジア各地を旅したあとに、初めて日本にも棚田があることがわかって周り始めたときに先生と知り合うことができたのは、幸運だったと思います。
先生は、実際に自分の足で棚田を歩き、農家の人たちの話に耳を傾ける現場主義を貫く学者だと思っています。村を歩き、人々の話を聞き、そこから問題を見つけて解決策を考えていく。そういうやり方に共感しています。
数年前、先生、Yさん、俺の3人で中国雲南省の棚田に行ったことがあります。そのときも、何でも食べるし(これ外国では大切)、何を見ても現地の文化として受け入れる懐の深さを感じたし、学者としてだけではなく、旅人としても、共感できる部分が大きいのです。(上から目線ですみません)
山形県鶴岡市暮坪、埼玉県横瀬町寺坂、熊本県山都町白糸台など俺が行ったことのある棚田もありますが、全国40ヶ所の熱い棚田が取り上げられています。
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「棚田に吹く風」
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