中国貴州省の撮影旅2012 (03) 黎平県の伝統的なトン族村 紀堂
初めて黎平県の紀堂村を訪ねたのは、今から15年ほど前です。
あのときと村の様子が変わったか?と聞かれても、変わっていないように見えます。いや、それは外見だけなのでしょう。生活の質はたしかに変わっています。
コンクリート・レンガの建物や、家電製品も増えました。通路はコンクリートで歩きやすくなっています。服装もきれいになっています。お尻に穴のあいたズボンを穿いている子どももいなくなりました。おばあさんたちは、売店でDVD鑑賞しています。犬は、やたらに吠えなくなっています。
今回もある民家で、「腌魚」を分けてもらいました。瓶に漬け込んだナレズシです。かなり強烈な匂いです。
夕方、町に戻ってから、レストランで調理して出してもらいました。油で揚げてあります。塩と唐辛子の辛さはそのまま残っているので、酒の肴にはもってこいです。同行の生徒さんにも、意外と評判が良かったので驚きました。(ただし、酒飲みの人)
この伝統食は、いつまで自宅で作り続けるでしょうか? 若い人たちはあまり食べなくなったという話も聞きます。「腌魚」も、そのうち探すのが難しくなってしまう時代が来るのかもしれません。
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