千葉県鴨川市大山千枚田保存会 鴨川バレエ団の『里舞』
大山千枚田保存会、長村順子さん主宰の鴨川バレエ団『新・里舞 ~いのち~』のDVDをいただきました。
この棚田や稲をモチーフにしたダンスでは、音楽CD『ASIAGE』の中から、何曲か使ってもらっています。たいへんありがたく、光栄に思うし、長村さんの「勇気」もたたえたいと思います。
「音楽」と「写真」、一見違うもののようですが、棚田の風景から「切り取る」という意味では同じです。切り取るのが「音」か「光」かの違いだけで。
だから俺の音楽は、棚田や稲を表現するダンスにも合うのではないでしょうか。(と、自画自賛しておきます。誰もほめてくれないので) そもそも曲は、メコン川流域や棚田の写真展のBGMのために作曲したものでした。音楽(BGM)は、写真展の一部で、とても大切な要素なのです。写真展は「場」を作ること。その「場」がいいものになっていれば「いい写真展だ」と俺は思っています。
先日、長村さん他、棚田関係者数人が集まり、今後の『里舞』について話をしました。俺は今は曲を提供しているだけですが、今後、東京公演をやるとのことで、ぜひもっと協力しようと思いました。
地方から新しいものを発信していく。棚田そのものもそうですが、棚田から生まれる芸術作品、その意味でも、『里舞』の東京公演は面白い挑戦だと思います。
ただ「全部青柳さんの曲でいったほうがいい」というみんなの意見には、簡単にうなずくことはできませんでした。曲作りはそう簡単ではないのです。俺の場合、過去20年間あたためてきた音楽が『ASIAGE』になったもので、新しく作るとなるとそれなりのエネルギーがいります。時間もかかります。でも「やってみたい」という気持ちもあるので葛藤はありますね。
さらに話は盛り上がり、フランス公演をやりたいね、みたいな大きな話になってきました。これを聞いて俺もがぜんやる気が起きてきました。フランスには特別な思い入れがあるからです。
写真を始めたきっかけがフランス・パリでの、ある写真集との出会い。そしてフランス人とは気が合うということ。それ以上に、生ハムやチーズをはさんで食べるフランスパン、バゲットを食べられると思うと、それだけでモチベーションがあがってきます。
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コメント
すててこどんどんさん
はじめてパソコンMacのLC630を買おうと思ったのは、音楽を作りたいためでした。それまでの20年間の思いがあったので、一気に作れたのだと思います。
今は細々と続けています。
フランス公演という大きな目標ができたので、またやる気が起きてきました。
投稿: あおやぎ | 2012/07/16 07:07
青柳さんの音楽は、本物です。
あれは何年前でしたっけ?
MacのLC630で作曲したというCDを聞かせて頂いたのは?
17年前?15年前でしたか?
もうビックリしました。
あまりの完成度の高さに!
あれからずっと続けているのですね。
フランス公演、行くんじゃないですか‥‥‥そんな予感をしました。
投稿: すててこどんどん | 2012/07/16 06:13