シャンプー「凛恋」のCMのロケ地、大分県「両合川橋」と「両合の棚田」
最近、シャンプー「凛恋」のTVコマーシャルに石橋と棚田が出てきますが、「これはあそこだ!」と、ピンときました。
この中で石橋のシーンはわずか3秒ですが、ロケ地になっているのは(あくまでもこの石橋のシーンだけですよ。あとは知りません)、大分県宇佐市院内町の「両合川橋」です。1998年に国の登録有形文化財として登録されています。
石橋自体は、山間の滝貞川にかかる小さなアーチの石橋なのですが、周りは「日本の棚田百選」にもなっている「両合の棚田」で、ロケーションがすばらしい。第9回美しい日本のむら景観コンテストで「むらづくり対策推進本部長賞」を受賞しています。ちなみに季節は、田植え前なので、5月か6月だと思います。
院内町といえば、、「日本一の石橋の町」と呼ばれることもある、石橋で有名なところで、以前、「両合川橋」を含む10基くらいの石橋を周って写真に撮り、一部は雑誌で発表しています。
また、街の中心から「両合の棚田」へ行く途中に、温泉がありますが、ここがまた良かった。名前を忘れてしまいましたが、露天風呂があったと思います。山の中の素朴な露天風呂はゆっくりできました。
「両合川橋」以外の橋はこちらでどうぞ。
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コメント
泥以音さん
コメントありがとうございます。
どうしてこの地方に橋が多いのか、たしか、谷が深くて、両サイドに住む人たちにとって、村を行き来したり、田畑に仕事に行くにも不便で、橋は悲願だったようです。渡し舟を使えるような川でもないですし。
昔は、だから川はたしかに「境界線」だったのでしょう。平野部の川とは違っていました。
そう考えると、両サイドは距離は近くても、精神的には遠い存在で、子どもなら向こう側がちょっと怖い場所、「異界」だったかもしれません。
投稿: あおやぎ | 2012/09/12 19:29
端と端をつなぐ「橋」は、水流を跨いでちょっとした異界に誘うような気分に子供心にも橋の途中、足を止めたものでした。
「両合川橋」は、そのようにして下を見下ろしている子どもがいま橋の上でたたずんでいそうな写真です。
山間の川は、棚田の中にあって一種の境界線のように写し出されます。
ある心理を表出さす農村風景は、民俗学の語りのようでもあります。先祖の人々の思いが浮かんできます。
投稿: 泥以音 | 2012/09/12 15:52
izumiさん
そう言われてみれば、中国南部の石橋と似ていますね。
貴州の黄果樹の滝周辺のプイ族村には石橋が多くて、こんな感じでした。民家の屋根も石板でした。
廊橋と呼ばれる風雨橋については知りませんでしたが、ぜひ、行ってみたいですね。
ところで、九州には石橋が多いですが、大分県宇佐市院内町のほか、熊本県砥用町の霊台橋や熊本県矢部町の通潤橋など、有名な石橋もあります。でも、名もない小さな石橋を見つけたときのちょっとした感動は、忘れられませんね。
投稿: あおやぎ | 2012/08/17 10:05
一瞬中国での写真かと思いました。以前広西壮族自治区の陽朔郊外をサイクリングした時に、これとそっくりの橋を見かけ写真を撮ったことがあります。まあアーチ型の石橋なんてどれも似た感じになるのでしょうが、それにしても風情たっぷりですね。こんな風景が日本にもあることを知り、びっくらこきました。
ところで中国の橋といえば、青柳さんもご存知の侗族の風雨橋が有名ですが、温州からバスで数時間の泰順という村?には廊橋と呼ばれる風雨橋があり、一部マニアの間では有名なようです。実際に写真を見てみると凄い。龍というか軍艦のような形をした橋がいくつもあり、広西や貴州の風雨橋を女性とするなら、泰順のそれは男性そのものといった感じです。
一度訪れてみたいものです。でもその前に、大分に行かなくては。
投稿: izumi | 2012/08/16 21:55
ひまわりさん
自分でもスゴイと思うときがあります。このCMで、雨の中、女の子たちが石橋を通り過ぎるシーンが出たとき(わずか3秒ですが)、あそこだと、気が付いたのです。
映像を見ただけでどこの棚田かわかるって、特殊な才能かもしれませんが、実生活では、ぜんぜん役に立たないですね。何か、この才能を生かせる仕事ないでしょうか?
投稿: あおやぎ | 2012/08/15 09:31
石橋と棚田でピンとくる・・・・さすがですね~。^^
この風景、まさに「絵になる風景」です。
じかに見るには大分まで行かなければならないのに、
家に居ながらにして美しい写真を目にすることが出来るという幸せを感じました。
ありがとうございます。^^
投稿: ひまわり | 2012/08/14 19:40