平成25年 (2013年)用の旧暦 「棚田ごよみ」 を現在作成中
現在、NPO 棚田ネットワークでは、青柳撮影の棚田写真を使った、来年2013年用の旧暦 「棚田ごよみ」(仮タイトル)を作成中です。
よくありますが、旧暦も小さく書いてある新暦(西洋暦/グレゴリオ暦)のカレンダーではありません。これはまったくの旧暦カレンダーなのです。(逆に、小さく新暦の日付も書いてありますが)
旧暦は明治5年まで日本で使われていた太陰太陽暦で、月の満ち欠けを1ヶ月のサイクルとしているので、「棚田ごよみ」にも月の満ち欠けの絵が入っています。旧暦は新暦と比べると、より「月」を意識にした暦といってもいいでしょう。(月を観るには便利です)
月の周期は女性の生理の周期とほぼ一致していることから、世界中いろんな言語でも、「月」と「女性の生理」の名前が同じという話もあります。
中国では「農暦」と呼んでいますが、今でもちゃんと使われています。「中国正月・春節」はもちろん「農暦」の新年です。
日本でも「中秋の名月」は、旧暦の季節「秋」である七・八・九月の真ん中、八月十五夜の月のことです。(年によっては満月ではないときもあります) 沖縄では旧暦でお祭りや行事を行っています。
東アジアでは今でも旧暦を使っていて、使わなくなったのは日本だけで、そういう意味でも変わっている国なのです。
旧暦の1ヶ月を1枚とする暦なので、来年旧暦一月(睦月)一日は、新暦2月10日からはじまります。年によっては閏月があるので、13枚の暦になります。ちょっと頭が混乱しそうです。新暦に慣れている頭には多少の発想の転換が必要です。
たとえば、南北を逆さまにした地図や、景色が上下逆に見える「逆さメガネ」の例もありますが、最初は戸惑っても、慣れればどうってことないことに気がつきます。この「棚田ごよみ」もそうだと思います。新暦で1年365日を普通に使っているのは、「自然」だからではありません。人間が決めた「決まりごと」でしかないのです。
昔は、権力者が独占していたくらい、暦を作ることは大切な仕事でした。暦を作ることは時間を支配することでした。現代は、そんなに大げさではないかもしれませんが、より自然(月)を意識し、日々の暮らしを考えなおすきっかけにはなるかもしれません。
スタッフ一同「日本一使いづらいけど、面白くておしゃれな暦」を目指しています。
個人的には、農業と深い関わりのあった旧暦のこよみを棚田ネットワークから出すことになってうれしく思います。職業柄、月の写真を撮ることが多い俺としては、月の満ち欠けを元にした暦は実際に使えるし。
一般的な新暦のカレンダーは巷にあふれているので、それはそっちで買ってもらうとして、「棚田ごよみ」は、セカンド・カレンダーとして考えていただけるとありがたいです。誰かにプレゼントするのもいいと思いますよ。
「旧暦 棚田ごよみ」注文フォーム(NPO棚田ネットワーク)
「旧暦 棚田ごよみ」プロモーションビデオ(YouTube)
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コメント
ひまわりさん
ご予約ありがとうございます。
完成したら、販売元である棚田ネットワークのHPに、注文フォームができるはずですので、そこから注文してもらうかっこうになると思います。
10月下旬をめどに完成を目指していますので、しばらくお待ちください。
投稿: あおやぎ | 2012/09/28 23:51
ひゃ100部とまではいきませんが、2部ほど予約させてくださいませ。^^;
宜しくお願いいたします。
投稿: ひまわり | 2012/09/28 20:06
ひまわりさん
心配しないでも大丈夫ですよ。きっと慣れますよ。
100部くらいご購入してもらって、家中に貼っておけば。
ぜひ、お願いします。
投稿: あおやぎ | 2012/09/26 09:47
非常に興味がある暦です。でも超が付くくらい方向音痴な私。南北を逆さまにした地図や、景色が上下逆に見える「逆さメガネ」などもってのほかです^^;
デパートに入って出てきたとき、左右逆の風景になっただけで迷うのですから。家の中で迷わないから生きていけてますが。
こんな私でも、この暦に慣れますでしょうか?^^
投稿: ひまわり | 2012/09/25 09:28