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2012/10/29

都内に出没する怪しい僧侶たちは「ノー・チャイニーズ」と叫びながら流暢な中国語を話した

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今、東京都内に出没する怪しい僧侶たち。欧米外国人には「台湾のお寺」、日本人には「ブータンのお寺」のためと言って寄付をつのる詐欺らしい。

テレビが彼らのアジトを突き止め追及しました。中国語の通訳が話しかけると「ノー・チャイニーズ!」と言って中国人であることを否定していましたが、もう完全に中国語訛りの英語です。そしてつい口から出てしまいました。「メイヨウ(没有)」と。

それからは開き直って流暢な中国語で、「そんなことはしていない」と否定。最後には怒ってしまいました。

中国は「だまされるほうが悪い」という文化もあり、だましのテクニック・バリエーションにおいて、中国は先進国です。

俺は中国に延べ滞在3年間くらいですが、いろんな詐欺師に会いました。もちろんほとんどは未遂で済んでいます。いや、当然ですね。未遂だから「詐欺だ」とわかるわけで。もし俺が騙されていたとしたら、いまだに気が付いていないということなんだから。

貴州と雲南で会ったのは、たぶん何かの詐欺。目的ははっきりしません。

道を歩いていると男が俺を追い抜きざま、ハンカチに包んだもの(札束に見えます)を落として、先へ歩いていくのです。当然俺は、その包みを拾い上げて、「すみません。落としましたよ」と声をかけました。でも男は、不自然なくらい気がつかず、すたすた早足で歩いていきます。

そこへ別な男が登場して、「あの男には知らせるな。ネコババしよう」と持ちかけます。「何言ってんだ、おまえ?」とその男をかわしながら、落とした男に声をかけ続けます。とうとう大声を出しました。それでやっと気がついて男が戻ってきます。そのとき、別な男はどこかに去っていきました。

俺は包みを手渡すと、落とし主の男は「ありがとう」と言って去っていきます。なぜか、進行方向と逆にです。

「今のなんだったんだ?」と思いながら、ふと、後ろを振り返ったら、遠くのほうで、落とした男と、ネコババを持ちかけた別な男が、ふたりでひそひそ話をしてるじゃありませんか。グルだったんです。

それから2年後、また同じ目に遭いました(違うコンビでした)。これはなんかの詐欺だと思ったので、ネコババを持ちかけてきた男に「俺、おまえたち知ってるぞ。(ほんとは知りませんでしたが) 公安へ行くか」と、言ってみたのです。すると、男は態度が豹変し、俺は首根っこを捕まえられて、路地に連れ込まれそうになりました。あわってて男の手を振りほどいて突き放し、表通りに出て、「助けてー!}と叫んで、全速力で走って逃げました。ちょっと怖かったですね。

だから、2回とも未遂なので、どういった内容の詐欺か具体的にはわかりませんが、詐欺であるのは間違いないようです。

後日、ある旅行者に聞いたところ、こういった手口は、アフリカのナイロビにもあるそうです。たぶん、ネコババに同意すると、いちゃもんをつけてくるのではないかという話です。あるいは、札束に見えるけど、本当は上の1枚だけで、中は新聞紙の束で、ネコババを持ちかけた男に、分け前として、100元よこせとか言われるものかもしれません。

中国では、いろんな詐欺や泥棒にあった話はごまんとあるので、次の機会にまた話ます。まるで漫画のような、思わず笑ってしまうものもありました。
 
 

 
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