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2012/10/04

『旧暦 棚田ごよみ』  「棚田」と「旧暦」が意外なところでつながった

121004_1(写真は長野県千曲市おばすての棚田)

棚田ネットのNさんに会って、棚田の写真を使ったカレンダーを作りたいと依頼を受けたとき、ビールを飲みながら、

「どうせ作るなら、今までにない、本当の旧暦カレンダーを作りませんか?」

と提案しました。巷にある「旧暦カレンダー」というのは、旧暦も書いてある新暦カレンダーがほとんどなのです。(新宿紀伊国屋へ行って確かめたら、昨日の時点で、本当の旧暦カレンダーは1種類だけ)

俺が言ったのは旧暦の1ヶ月を1枚にした本当の旧暦カレンダー。そのかわり、たぶん、日本一使いづらいカレンダーになってしまうだろうなと直感しました。

俺の気持ちの中には、どうせ普通のきれいなカレンダーを出しても、それだけのこと。ならいっそのこと、もっと冒険してみたいと思ったからです。失敗して批判を浴びるリスクを自分で背負うことで、ちょっとは緊張感も出るかなとも思ってみたり。

そう、このときは、それほどの考えも無く、思い付きといっても良かったのです。ところが、Nさんも、デザイナーのHさんも、「これは面白い」といってくれて、棚田ネットで「旧暦プロジェクト」が発足したのでした。

「思い付き」と書きましたが、考えてみれば、俺は普通の日本人よりは、今でも旧暦を使う頻度は高いことに気がつきました。だから無意識では、「こんなカレンダーがあったらいいのになぁ」と思っていたのかもしれません。

中国にいたころは、毎朝、農暦(旧暦)で何月何日かの放送で目覚め、祭りは農暦で行われているし、農暦がちゃんと使われているのです。有名なのは農暦の正月、「春節」ですね。

また太陽や月の写真を撮ることが多く、日の出・日の入や、月齢を気にして旧暦をチェックしたりしていたのです。「思い付き」どころか、「自分で使いたい」カレンダーであったことに、あとになって気がつきました。

ところで昨日、「棚田」と「旧暦」が意外なことで結びつきました。棚田ネットの代表でもある棚田博士、中島峰広先生と、「暦の会」の会長でもある旧暦の権威、岡田芳郎先生が、なんと知り合いだということがわかったのです。棚田ネットの会報にはさっそく「旧暦とは?」という文を寄稿してもらえることになったようです。それと製作中のこよみもチェックしてもらえることに。なんてラッキーなことでしょうか。

俺も、今回旧暦を勉強するようになり、まっさきに読んで、これはわかりやすいと思った本は、岡田芳郎著 『旧暦読本 現代に生きる「こよみ」の知恵』(創元社 2006)だったのです。

面白いものですね。人と人とのつながりが、こんな場面でも出てくるとは。不思議な縁です。
 
 
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コメント

すててこどんどんさん

お世話になっている人には差し上げます。

とくに「和」関係の人には。そのかわり、宣伝してください。旧暦を広めていきましょう。

NPOでやっているので営利目的ではありません。もちろん、売れるにこしたことありませんが。すごく売れたら、写真代をいただきたいと、俺も要求していますが。(まあそれはないでしょう。そんな簡単ではないことはわかっています)

投稿: あおやぎ | 2012/10/04 23:10

いいぞ、いいぞ。。。僕も欲しいな

投稿: すててこどんどん | 2012/10/04 22:16

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