東京駅丸の内赤レンガ駅舎が復元されて全面開業
東京駅丸の内駅舎、1914年(大正3年)の創建当時の姿に復元されて、今日2012年10月1日、全面開業しました。
東京駅の高層ビル化もあったそうですが、「赤レンガの東京駅を愛する市民の会」が中心となって、その計画を食い止めました。その努力が実って、2000年秋に東京都とJR東日本との合意により赤レンガ駅舎は復元されることが決まりました。また、2003年4月には重要文化財に指定されました。(「赤レンガの東京駅を愛する市民の会」のHP参照)
古いものを残すことはなかなか大変な活動だと思いますが、将来のこと考えると、きっとこの選択は正しかったと思います。「景観」をを経済で語られると困ってしまいますが、今回の場合は経済的にも赤レンガ駅舎を残したことは意義があったのではないでしょうか。改修費用500億円も、周辺のビルに「空中権」を売って捻出したとか。
駅舎のドームの内側のレリーフなども大正3年当時の復元ですが、数枚残っていた写真を見ながら復元したそうです。写真の記録性がここでも生かされました。
古いものを復元しただけではありません。352個のゴム製の免震装置なども取り付けられて、地震対策もされています。
上に掲載した写真は、1993年ころ、あるカメラメーカーの新機種発売記念写真展に展示するために撮影した東京駅のライトアップされた駅舎夜景です。このメーカーはフィルムも作っていたので、そのネガカラーを指定されて撮影したものでした。
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