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2012/11/09

中国が尖閣列島を取りに来る理由 ---- 日本人とチベット人のDNA的つながりから考える

121109(赤いルートが俺のDNAの「ヒューマン·ジャーニー」の軌跡)

俺はナショナルジオグラフィックの「ジェノグラフィック·プロジェクト」に参加しています。「参加」と言っても、キットを購入し、自分の口内粘膜を擦った棒を送って、DNAを解析してもらうだけですが。(現在、プロジェクトがバージョンアップしたようで、俺が検査してもらった数年前とは価格・内容など違っているようです)

世界中から集められたDNAデータを解析して、現代人の遺伝子マーカーの出現頻度をマッピングして、「ヒューマン·ジャーニー」、つまり、どのように人間が地球上に拡散していったかを調べるプロジェクトなのです。

それで俺はどうだったかというと、「なるほど」とうなづいてしまいました。

一般的な日本人は、約10万年前に東アフリカから出て、アジア方向に拡散した集団の一部が日本列島に渡った人々ですが、ただ、途中は、いろんなルートがあります。

アラビア半島からイラン、チベット、雲南などを経由した集団。中央アジアからモンゴル、朝鮮半島経由で来た集団。インドや東南アジア経由で沖縄にたどりついた集団など、いろいろです。

俺は、そのなかで、東アフリカ→アラビア半島→イラン→アフガニスタン→チベット→雲南の集団であったらしい。ところが、雲南どまりで、雲南からどうやって日本に来たのか、そのルートはわからないようです。つまり、DNAレベルでは、一部の雲南人と同じなのです。(ただ2万年以上も前なので、現在の雲南人と同じかどうかはわかりません)

それで納得したのです。「なるほど」と。どうして俺はこんなにも雲南省にひかれて通い続けているかということです。その理由がわかったような気になりました。(ここは科学的ではありません、念のため)

ただ、これは個人の家系をたどるものではなくて、あくまでも「民族集団」レベルの話です。それと「DNAの移動」と「人の移動」とは必ずしも同じではないので、俺の祖先が東アフリカから歩いて(日本海は船で)日本列島にたどり着いた、という単純な話でもありませんが。

ちなみに日本人の成り立ちですが、現在のアイヌ族の人たちと沖縄人との間では遺伝的な特徴が似ていることがわかりました。このふたつの集団は、今は南北に分かれていますが、もともとは日本列島にかなり早い段階、約数万年前にたどり着いていた集団の末裔(縄文人)で、その後、約3000年前に別な集団(弥生人)が九州や近畿に入り、日本に拡散していって、混血を繰り返していって現在の日本人ができました。アイヌ族の人たちと沖縄人のふたつは縄文人的DNAが比較的色濃く残っている集団ということらしいのです。

日本人とチベット人が持つ漢民族に対する宿命的な「血」のつながり
BLOBOS http://blogos.com/article/49443/

今度は、年代を遡り、視点をアジアに拡大してみると、アジア大陸に住んでいたのは、D系統(古モンゴロイド系、縄文系)で、数千年の間で、漢民族を中心にしたアジア系O系統が広がってきて、古モンゴロイドのDNAは、「辺境の土地」であるチベットと日本列島だけに残ったということらしい。だからDNA的には、日本人(特に縄文系)は、漢民族よりもチベット人により近いということがわかったそうです。

これも俺には納得できる結果です。漢民族よりもチベット人や雲南の少数民族に親近感が沸くのは、そういうことだったのかと。

DNAレベルでは、アジアでの数千年前からの主導権争いの攻防があるわけですね。漢民族を主とするアジア系O系統が拡大していくのを、なんとか食い止めようとしているのが、D系統(古モンゴロイド系)、俺たち日本人とチベット人。

これまでの流れから、中国が尖閣を狙ってくるのは間違いなさそうです。(尖閣の先には、当然日本列島がある) それが2ヵ月後になるのか、10年後になるのか、1000年後になるのかはわかりませんが。

「次の世代に棚上げする」という中国の発言は、DNAレベルでは嘘だということですね。いや、嘘というより「次の世代(アジア系O系統)が尖閣を奪う」という意味なのかもしれません。

あくまでもこれはDNAレベルでの話です。.

 
 
 
 
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