TOKYO FM で聴いた「未来授業」 養老孟司氏の講義
先日TOKYO FM 「未来授業」という番組で養老孟司氏の講義がありました。
その中で、「いじめ」の話が出ました。
前もって学生にアンケートをとっていて、今幸せかどうか尋ねたところ、ほとんどの学生が幸せだと書いている。このこと自体も俺はどうかと思いますが、問題はそういうことではなくて、その理由が「人との関係」だということなんですね。養老先生も、そこに「危うさ」を感じているらしい。
人間関係の「きずな」「つながり」が大切だという。たしかにそうだし、それなしで人は生きられないが、またそれは逆にも作用するということです。人との関係がいいときは「幸せ」だが、関係が悪くなるととたんに「不幸」を感じてしまう。学生たちの「幸せ」の理由がほとんどすべて人との関係だったようです。
人との関係で不幸になる典型は「いじめ」だといいます。人間関係が100パーセントの世界になると、にっちもさっちもいかなくなってしまう。
そこで解決策は花鳥風月(自然)との関係をもつこと。人間関係で感じる「不幸」なんて些細なことに思われるはず。
養老先生は日本人が自然を身近に感じていたことがわかる鴨長明が書いた『方丈記』をすすめています。恥ずかしながら俺はまだちゃんとは読んでいません。
ツイッターでもときどき「いじめ」がみられます。「ときどき」じゃないですね。かなり多いです。
これははまさに花鳥風月とかけ離れた場所での「人との関係」がすべての世界になってしまった人たちの末路かもしれません。
とにかく、花鳥風月との関係回復ということは、身体の回復と同じことでしょう。要するに人は頭(脳)だけでは生きられない。花鳥風月の中での身体が伴わない幸せなんて、砂上の楼閣であるということなんでしょうね。
| 固定リンク
コメント
ひまわりさん
ネットには「自然」がないんですね、たぶん。こうしたら、こうなる、こうしたほうが、楽だ、とか、そんな部分が肥大化した世界。
犬と暮らしてみて気がつきましたが、ヴィーノはまったく手に負えません。いつまでたっても(そろそろいい年齢なのに)落ち着きも無く、やんちゃで、いうことをききません。犬も自然だと考えると、当然なんです。いや、本当は人間も自然のはずなのに、なぜかネットでは「自然」ではなくなっている。そんなものが長続きするとは思いません。たぶん、もっと不確実であいまいで不効率なもの(自然)がネットにも求められるようになると思います。
投稿: あおやぎ | 2012/12/03 11:33
『人は貧しさには耐えられるけれども、孤独には耐えられない』と 何かで読んだことがあります。
人間関係が希薄になり、若者のコミュニケーション能力の低下も聞かれる現代。そんな世の中だからこそ「つながり」を余計に求めてしまうのかもしれませんね。
ネットでつながる安心感・・・それにすがる若者が多くなったような気がします。
自然との関係・・・・なるほどと思いました。
『方丈記』は恥ずかしながら自分も読んだことがありません。読んでみようと思います。
投稿: ひまわり | 2012/12/01 13:18