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2013/01/30

東北の咲【わら】う桜 (05) 宮城県松島町 西行戻しの松公園

130130_0(松島湾を望む。まだ2分咲きほど 2012年4月25日)

130130_1(ソメイヨシノは散り始め 2012年5月2日)

130130_2(2012年5月2日)

130130_3(2012年5月2日)

130130_4(2012年5月2日)

西行法師が諸国行脚の折り、この松の下で出会った子どもと禅問答をして敗れ、松島行きをあきらめたという由来の地だそうです。 この公園の一帯には260本あまりの桜があって、展望台からは松島湾が一望できます。

4月25日に訪れたときには、つぼみが多くて、まだ2分咲き程度だったので、岩手県からの帰り、5月2日に再び寄ったのですが、そのときは花が散り始めていました。なので、一番の見頃は、その中間ということでしょうか。

ただ、湾側のソメイヨシノではなくて、山のほうの枝垂桜などはちょうど満開で、じゅうぶんに花見を楽しむことができます。時期が遅いわけではありません。

松島海岸駅から直線距離で約400m東の山の上にあります。徒歩の場合、駅横からの細い道を登っていけるようです。車の場合は、国道45号線から、駅前の地方道144号線を、山のほう(西のほう)に登っていって、信号のある交差点を左(南)に500mほど入ったところです。無料駐車場もあります。

ここで花見客の人たちに写真を撮らせてもらいました。その中の一組、仙台市内から来ていた夫婦のことです。

穏やかなふたりの表情が、この被災地の2年ぶりの花見をほんとに楽しんでいる雰囲気だったので、「東北の桜の本を作る予定なので、ぜひ写真を撮らせてください」と頼みました。「私たちでよければ」とOKをもらいました。

帰宅後、ふたりのプリントを送ったところ、「同じ名前の人を知っているんですが、もしかしたら高校の同級生では?」という礼状が送られてきたのです。

なんと、そうでした。一瞬ですが、この人とはどこかで会ったような気がすると思ったのですが、まさかこんなところで知り合いに出会うとは思っていないし、写真のことに気を取られていて、名前を聞いたときは、まったく気がつかなかったのです。相手も、卒業以来会ってないし、顔も変っているだろうし、俺が写真家なんかやっていることも知らないはずで、気がつかなかったのです。

東北の桜が導いてくれた36年ぶりの奇跡でした。
 
 
 

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2013/01/29

東北の咲【わら】う桜 (04) 岩手県山田町 鎮魂と希望の鐘

130130_1(鎮魂と希望の鐘と津波を被った桜 2012年5月1日)

130130_2(鎮魂と希望の鐘と津波を被った桜 2012年5月1日)

130130_3(鎮魂と希望の鐘と新しい桜の木 2012年5月1日)

130130_4(海側を望む 2012年5月1日)

130130_5(鎮魂と希望の鐘と新しい桜の木 2012年5月1日)

山田湾の国道45号線から60mほど西に入った場所に「御蔵の湯」というのがあります。昔は、図書館や中央公民館があった場所に、町が、町民やボランティアのために無料の温泉施設を作り、2011年12月26日オープンしたものです。小さいけれど露天風呂まであります。

その手前にりっぱな桜が立っています。地元の人に確かめたら、津波を被ったという話でした。被災桜でしたが、勢いよく咲いている花に力強さを感じます。だから今年も大丈夫ではないでしょうか。国道を走っていると目立つので、すぐわかると思います。「御蔵の湯」の北隣が「びはんストア」の駐車場です。

ここからは桜の木越に山田湾も望めます。

「御蔵の湯」の同じ敷地に「鎮魂と希望の鐘」があります。まわりには青々とした新しい桜が植えられていました。何年か後、ここが桜の名所になっているかもしれません。
 
 
 

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東北の咲【わら】う桜 (03) 福島県相馬市 中村城跡の夜桜 

130129_1(表参道 2012年4月21日)

130129_2(表参道 2012年4月21日)

130129_3(夜桜 2012年4月21日)

130129_4(夜桜 2012年4月21日)

130129_5(夜桜 2012年4月21日)

相馬駅の西、約1kmのところにある中村城跡(相馬神社)。

鳥居をくぐった表参道の200mにわたる桜並木は特にみごとです。横にはグラウンドが広がっていますが、ここにシートを敷いて花見をしているグループがいました。

坂道を登ったところにあるのが相馬神社です。こちらにも桜がたくさんあります。

焼きそばや玉こんにゃくを売っている露天商の人に話を聞いたら、震災前は、この神社の境内は朝から晩まで酒を飲んで花見を楽しんでいる人たちでいっぱいだったそうです。

夜桜を見たくて日暮れを待ちました。ライトアップされて、西側にある堀割の桜の花が怪しく揺れていました。妖艶な感じです。「聖女」ではなく「魔女」の魅力とでも言うんですか。すっかり気に入ってしまいました。お勧めは、完全に暗くなる直前です。

公園内と堀にはぼんぼり、グラウンドはナイター用の照明が点灯され夜桜を楽しむことができます。

無料の駐車場もあります。
 
 
 

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2013/01/27

東北の咲【わら】う桜 (02) 岩手県大船渡市 大船渡町の桜 

130127_1(↑:2011年4月26日  ↓:2012年4月29日)

130127_2(2012年4月29日)

130127_4(大船渡屋台村 2012年4月29日)

130127_5(復興居酒屋「がんぱっぺし」980円の「まかない定食」 2012年4月29日)

陸前高田のほうから国道45号線を北上し、市街地に入ったところ、市立大船渡小学校の角にある歩道橋からみた大船渡町笹崎の児童公園の桜です。上が、2011年4月26日、下が2012年4月29日に撮影したもの。

同じアングルで写真を撮ろうとしましたが、1年後、手前に電柱3本立っていたので、少しだけ左下の位置から撮影しています。

それにしても「桜」って何て強いんだろうと思いました。この桜を見て。瓦礫だらけ周りの様子から、どれだけ津波がすさまじかったかわかったからです。だからその1ヵ月半後の満開の桜を見て、感激したのでした。

2年目も、きっとあの桜なら枯れずに残っているだろうと期待をこめてやってきましたが、案の定、この桜は健在でした。

塩水の影響でしょうか、2012年は、2011年ほどには満開にはなっていなかったのがじゃっかん気がかりです。でも、少し高い位置にあるので、今年は復活しているかもしれません。

国道45号線に出たところにあるのが加茂神社。ここの桜もりっぱです。津波を被りましたが、2012年も見事に満開になりました。今年もきっと大丈夫でしょう。

この周辺には、大船渡屋台村や復興居酒屋など複数の飲食店があるので食事に便利です。
 
 
 

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2013/01/26

被災桜を見に行って東北を応援しよう。東北の咲【わら】う桜 (01) 宮城県石巻市 日和山公園の桜 

130126_1(公園から海側(南側)を望む 2012年4月28日)

130126_2(新造船の進水式 2012年4月28日)

130126_3(2012年4月28日)

130126_4(桜を見に来た親子 2012年4月28日撮影)

これから春にかけて、不定期にですが、東北、被災地の桜をシリーズで掲載します。「桜を見に行って東北を応援しよう!」というささやかなプロジェクトです。(写真集『花咲【わら】う』の宣伝もありますが)

写真は2011年、2012年に撮影したものです。今年も見ることのできる桜を中心に紹介します。中には、津波を被って、枯れた桜の木もあるかもしれません。それも東北の桜の現実です。東北にも桜の「名木」はたくさんありますが、「被災桜」は俺にとっては「名木」以上の存在です。命の強さを身をもって教えてくれているからです。

桜の見頃については、毎年微妙に変ります。写真の日付はあくまでも参考ということで。

第1回目は、桜を撮るきっかけにもなった宮城県石巻市、日和山公園の桜です。高台にあるので、津波の被害はありませんでした。ただ下の住宅街は火災があったそうで、少し焼けてしまった木もあるかもしれません。

津波で多くの船を失ってしまいましたが、真ん中の写真は、たまたま新しい船の進水式がその日行われているところでした。下の写真は、おみくじが結び付けられた公園隣にある鹿島御児神社の桜。

公園は、JR石巻駅から徒歩約20分。車の場合は、三陸道石巻港ICから約20分。無料の駐車場があります。神社の入り口には軽食を食べられる売店があります。
 
 
 

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2013/01/25

JR東日本のCMが公開  「行くぜ、東北」 ロケ地は山形県朝日町と舟形町

130125_1(りんご温泉の近く、最上川河畔の棚田)

130125_2(りんご温泉の東側、秋の「椹平の棚田」)

130125_3(りんご温泉の東側、秋の「椹平の棚田」)

木村文乃出演のJR東日本CMが公開されました。

ロケ地は俺の実家からも車で40分ほどのところの、山形県朝日町と舟形町。

朝日町はりんご温泉ですが、ほんとに湯船にりんごが浮かんでいる贅沢な温泉です。

朝日町には棚田があるので、撮影に行ったときは必ずこの温泉に入っていました。好きな温泉のひとつです。

上に掲載の棚田は「椹平の棚田」で、秋には稲杭が並びます。冬には温泉で温まって雪を見るのもいいし、初夏の「ヒメサユリまつり」、秋の「りんご」や棚田、いつ行ってもいいところです。(ふるさと自慢しました)

行くぜ、東北。

ばあちゃんがいい味出していますねぇ。地元の「本物のばあちゃん」だそうです。

ところで今、被災桜を見に行って、東北を応援しようというささやかなプロジェクトをはじめました。今年の花見をぜひ東北で。

興味のある方はこちらで。

Warau_sakura

 
 
 
 
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2013/01/22

探しています。気仙沼市大川桜並木で撮影させてもらった方へ

Kesennuma

これは2012年4月下旬、宮城県気仙沼市大川桜並木で撮影させてもらった写真です。

もしこの写真に心当たりのある方は連絡くれないでしょうか。一度同じ写真をお送りしているので、本人ならこれを見て気づかれるだろうと思います。当時もらっていたアドレスはもう通じなくなっているようですので、ぜひ連絡をお待ちしています。直接のメールだとありがたいです。
 
 
 
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2013/01/20

2013年1月20日は旧暦十二月九日、二十四節気「大寒」

130120

地面に近づいてよく見ると面白い形を見つけました。キノコのような霜柱です。

「大寒」期間中の七十二候は次の通り。(Wiki「大寒」参照

●初候 款冬華(蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す)

●次候 鶏始乳( 鶏が卵を産み始める)

●末候 水沢腹堅( 沢に氷が厚く張りつめる)
 
  
 
 
 
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2013/01/19

今日の霜柱。

130119

今朝は久しぶりに霜柱が立ちました。

いろんな条件で、立ったり立たなかったり。気温が低いだけではダメだとわかってきました。
 
 
 
 
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2013/01/18

フォトいばらきに「常陸風土記」の写真

130118

先日撮影の「常陸風土記」の写真、誌面に掲載されたので、ようやくアップ解禁です。

問い合わせが多く来ているらしく、風土記の雰囲気が出ていて良かったといってもらえました。

次誌のテーマは岡倉天心関連で「江戸時代の雰囲気を出して」というリクエスト。ハードルが上がってしまいました。

「常陸風土記」の写真は 「茨城県をもっと知りたい県民グラフ誌 /フォトいばらき」で特集されています。

電子版「フォトいばらき」

http://www.pref.ibaraki.jp/photoiba/digitalbook/2013_photiba590/2013_photiba590.htm

 
 
 
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2013/01/17

今日の小さなつらら。

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2013/01/16

薄氷張る。

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2013/01/15

小さなつらら。

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2013/01/14

埼玉県、初雪つもる

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130114_2
 
 
 
 
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2013/01/13

『百人の棚田賛歌』 中島峰広博士 傘寿・叙勲 記念文集

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約100人の棚田関係者から集めた原稿と写真で構成した本『百人の棚田賛歌』が完成し、2012年の年末に配本されました。

これは棚田博士、中島先生の傘寿・叙勲を祝って編まれた本で、俺も「棚田を探す旅 マダガスカル・イラン・スリランカ」で原稿を書き、イラン、ベトナム、マダガスカルの棚田写真を提供しています。

巻末の棚田便覧にいろんな棚田情報が載っているので、これは資料としてもじゅうぶん価値のある本になっています。今の日本の棚田の現状や状況を知りたければ、ぜひ一読をお勧めします。

とは言っても、市販しているかどうかわからないので、お問い合わせは、NPO棚田ネットへ。

メールアドレス: info@tanada.or.jp

 
 
 
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2013/01/10

映画 『潜水服は蝶の夢を見る』をDVDで観て

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『潜水服は蝶の夢を見る  Le scaphandre et le papillon 』 
監督: ジュリアン・シュナーベル
脚本: ロナルド・ハーウッド
出演者: マチュー・アマルリック
       エマニュエル・セニエ
       マリ=ジョゼ・クローズ

「世界最大手のファッション誌『ELLE誌』の編集長であるジャン=ドミニク・ボビーは、ある日、長男を乗せて新車を試乗中脳溢血に襲われたが、 一命を取り留め、リハビリのためパリから北部海岸の街ベルク(Berck)の療養所へと移床される。3週間におよぶ昏睡の後、意識と記憶は回復し、音は聞こえるが、言葉を発することはできず、全身に亘っての重度の麻痺が残った、閉じこめ症候群(Locked-In syndrome)の状態になってしまった。全身の運動機能を完全に失ってしまった現在、唯一動かせたのは左目のまぶたのみだった。絶望の後、彼は、左目のまばたきのみで、自伝を書くことを決意する。。。」(Wiki参照

公式HP

見苦しい画面から始まり、それがしばらく続きます。それが主人公ジャンの視界だとわかり、じょじょにジャンの置かれている状況が明らかにされます。見苦しさは主人公の感覚を疑似体験的に表現したものでした。

主人公の、体が動かないもどかしさは、「潜水服」という言葉であらわされているわけですね。

目しか動かなくなった主人公は、この目の瞬きで文字をつづってもらい自伝を書くのでした。なんという執念でしょうか。このプロジェクトに協力している人たちの献身的な働きがあってこそですが。本人もそうですが、協力者も忍耐強い。俺にはとうていできないことです。

映画としてはどうでしょうか。設定の特殊性が強調されている気がしないでもありません。その特殊性がドラマとしての面白さを増す方向に働いているのか。俺はちょっと疑問です。

逆にこの設定がフィクションではなかったということがひっかかるのかもしれません。実話を元にしているので、この設定も実話なのです。こういうとき、ドラマとして、有利になるのかどうかわかりません。

と、いうわけで、けっして「つまらない」という」わけではありませんが、実話の映画としての限界みたいなものをちょっと感じたということです。

 
 
  
 
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2013/01/09

イベントのお知らせです。「200枚の写真と旅するシルクロード」

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イベントのお知らせです。

「200枚の写真と旅するシルクロード」(250名 入場無料 要予約)

日時: 2013年3月2日(土)13:00~ 
会場: 白寿ホール (東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5) 
主催: (株)ユーラシア旅行社

今まで20年にわたって撮影してきたシルクロード(中国西域、イランなど)の写真をスクリーンに映しながら、旅の話をするスライド&トークショーです。そのほか、1時間半ほどスライドショーをやったあと、後半にはシルクロード旅情を誘う民族音楽演奏会もあります。

なお、まだ決定事項ではありませんが、会場に写真パネル展示と、BGMに「ASIAGE」の曲をかけるかもしれません。

イベントについての詳細、ご予約はユーラシア旅行社まで。

電話:  03-3265-0620
HP: http://www.eurasia.co.jp/lecture/
 
 
 
 
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2013/01/07

昨日のMr.サンデー で「せか就」の特集。彼らの行動を理解できないコメンテーターたち

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Mr.サンデー で、「せか就」をやってましたね。「世界で就職」のことだそうです。

彼らにハングリー精神を感じました。ハングリー精神と言っても一昔前のような、食べるにもこと欠くような文字通りのハングリーではなく、精神的なハングリーです。いやむしろお腹を満たすことができないハングリーさよりも、心のハングリーさのほうが深刻だといえないこともありません。

彼らは楽天的です。笑ってます。だから深刻に見えないだけです。でも俺は彼らの笑顔の中に、切羽つまったものを感じました。彼らの「無鉄砲さ」や「明るさ」を見てコメントしていた人たちの表情には、理解できていないということが現れていました。俺が昔、「外国へ行く」と言ったときの周りの人たちの表情とそっくりでした。

若者の外国離れとか言われて久しいですが、なんですね、彼らを見ていてホッとしました。と、いうのも、心のハングリーさを持ってる若者は時代を越えているんだとわかったからです。「日本」という枠組みが苦しくなっているんですよ、きっと。ただ、今は日本で就職が難しいからという側面があることは確かですが。

外国へ出たい本当の理由は自分ではわからない。歳をとってくるといろんな理屈をつけて自分で納得しようとしますが、若いから体が先に動いてしまう。歳をとると「理由」を見つけないと不安になる。でも、人の行動なんて、理由はほとんど後付です。理由なんてない場合も多いのです。とくに若いときは。そういう意味で、俺も彼らの行動は100パーセントは理解できません。できるはずがありません。

昔の若者が外向きだったようなことを言う人がいますが、嘘ですね。俺たちの時も、外国へ目が向いているのはごく一部でした。

日本国内だけで満足できる人はそれでいいのではないでしょうか。俺は必ずしも、みんなが外国へ目を向ける必要はないと考えています。切羽詰った人だけが外国を目ざせばいいのです。つまりハングリーな人。いや、もっと正確に言うならば、「外国を目ざせばいい」じゃなくて「外国に出ざるをえない、そうしないと精神的に死んでしまう」ということなのではないでしょうか。

外国へ目が向いているのは、自慢できることではなくて、むしろ「病気」と紙一重です。(先日のチャールズさんの話と同じ

少なくとも俺は「病気」です。病気なら治ったほうがいいに決まってます。ところが、ここが難しいところで、じゃぁ、病気じゃない状態ってどんな状態?と聞かれると、困ってしまいますが。病気と付き合って生きいこうと覚悟は決めているし「病気」こそが俺の個性でもあるのかもしれませんし。
 
 
 
 
 
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2013/01/06

アメリカ人親子の日本旅行記  『Rising Son: A Father and Son's Bike Adventure across Japan 』

130106

『Rising Son: A Father and Son's Bike Adventure across Japan』が送られてきました。

http://www.amazon.com/Charles-Scott/e/B00AI6CZYK/ref=sr_tc_2_0?qid=1356840922&sr=1-2-ent

著者はチャールズ・スコットさんと言って、息子のショー君と、北海道から九州まで二人乗り自転車で日本を縦断した旅行記です。

チャールズさんたちとは、北海道から本州に戻るとき、青函フェリーで出会いました。40分ほどだけでしたが、いろんな話をしました。そのとき、ジョン・スタインベックの『チャーリーとの旅』(愛犬チャーリーとアメリカ一周、16000kmの旅行記)の話題で盛り上がりました。

とくに、歳を取って落ち着くかと思いきや、そんなことはなく、旅人はいつまでたっても旅人だ、年齢なんて関係ないというスタインベックの言葉に、お互い共感していたのでした。

そうなんですよね。俺も「中年」という年齢になれば、少しはまともな「大人」になっているのかなと思っていたのですが、その人の性質というのは一生変わらないようです。だから、もう諦めました。いい「大人」になることは。それはチャールズさんも同じようで、世界共通の「病気」なんだろうなと思います。

それとスタインベックは、旅では犬が地元の人との話のきっかけになるということも書いていますが、チャールズさんは子どももそうだと言っています。日本人との楽しい思い出がいっぱいあるようです。

この本の中には、青函フェリーでの出来事として、俺たち(妻とヴィーノ)のことも載っています。

Ya_2
妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (79) 青函フェリーで出会ったアメリカ人親子(2009/07/29)


  ☆

この本が日本語版になりました。

チャールズ・スコットさん家族のトークショー(2015/01/09)
 
 
 
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2013/01/05

今日2013年1月5日は二十四節気の「小寒」 ドングリを持ち上げる霜柱

130105
これから冬の寒さ本番を迎えます。

今日は「寒の入り」にふさわしい寒さ。でも霜柱は立ちませんでした。たぶん湿気がないからでしょう。

上に掲載の写真は、3日前に見つけたドングリを持ち上げる霜柱です。

「小寒」期間中の七十二候は次の通り。(Wiki「小寒」参照

●初候 芹乃栄(芹がよく生育する)

●次候 水泉動(地中で凍った泉が動き始める)

●末候 雉始雊(雄の雉が鳴き始める)
 
 
 
 
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2013/01/04

埼玉県狭山市 今朝の霜

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今朝は冷えましたが、霜柱は大きくなりませんでした。霜柱の大きさは、気温よりも湿気が関係しているのでしょうか。写真は「霜柱」ではなくて、「霜」と呼ぶものかもしれません。

 
 
 
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2013/01/03

【電線王国】 埼玉県上尾市 柿の木と電線

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2013/01/02

埼玉県上尾市の霜柱

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2013/01/01

今日は2013年1月1日(旧暦十一月二十日)。 糸のような霜柱。 

130101
今日は2013年1月1日。旧暦では(まだ?)十一月二十日です。新年までにはまだ40日ほどあります。

今日の朝は氷点下になったらしい。ここ数日ありませんでしたが、霜柱が立ちました。

同じ場所でも、霜柱の形は日によって違います。今日のはまるで糸のように細かった。いろんな条件で形が違ってくるようです。
 
 
 
 
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