東北の咲【わら】う桜 (21) 岩手県大槌町 浪板海岸
2011年4月28日、大槌町の浪板海岸。
海岸から約300m離れた駅のホームも津波をかぶって、駅名の書いた看板は倒れ、線路内に物が散乱していました。
近所のおじいさんの話。
当日、揺れて30分くらいして津波がきた。きてもせいぜい2、3mくらいだろうと高をくくっていたら、とんでもない。津波は、この駐車場には上がらず、町の方向へいった。2度目の波のときは、ここにも上がってくるかもしれないと怖くなり、裏の山に駆け上がった。駅までは来ないだろと思って、津波を駅で見ていた人たちの何人かは流されてしまった。だれも、この大きさを予想していなかった。
これからいろんな魚が捕れる時期だったのに。俺は漁船2艘を失った。もう瓦礫といっしょになっているのでは? 見つからない。漁師は海のそばに住まないと不便だ。これからどうなるか。復興まではどれだけの時間がかかるか。
その1年後、2012年5月1日、ふたたび浪板海岸へ行ってみました。だいぶ片付いていて新しい建物も建っていましたが、元通りになるにはまだ時間がかかりそうです。
桜は、2012年も力強く咲いていました。今年も大丈夫だと思います。
より大きな地図で 東北の咲う桜 を表示
東北の咲う桜 プロジェクトのページ
にほんブログ村
| 固定リンク
コメント