東北の咲【わら】う桜 (17) 宮城県気仙沼市 大谷海岸
大谷海岸駅は、海水浴場にもっとも近い駅として知られていました。
初めて行ったのは2009年5月です。駅から海岸へ降りてゆくと、ゆるやかに湾曲した砂浜の海岸が続き、子供や犬を連れて夕方の散歩を楽しんでいる光景に穏やかな日常を感じたのでした。
ところが震災で駅や線路は破壊され、海岸も地盤沈下で沈んでしまいました。
国道を挟んだ反対側に数mほど高くなった丘があります。ここにも建物があったそうです。
2012年に訪れたときは、震災直後にはなかった慰霊塔や桜地蔵が作られていました。亡くなった知人たちの供養のために地元の男の人がお参りをしていました。
周りには桜の若木が植えられていました。小さな花も咲いていましたが、これから何年かあと、この桜は立派に成長して満開の花を咲かせるでしょう。津波の記憶を後世に伝える桜でもあるんですね。
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