東北の咲【わら】う桜 (13) 岩手県宮古市 磯鶏石崎の公園
震災から明日で2年。
最近のアンケートでは被災地に関心ある人は5割強だそうです。半分くらいの日本人は関心がない。まぁこれはしかたないことだと思います。日本は広いし、実際、震災からまだ3ヵ月しか経っていませんでしたが、西日本へ行ったとき震災や放射能の話をしても、こっちで話すときとはやっぱり関心度が低いことは感じていました。今はむしろPM2.5でしょう。
地域差というものもあるでしょうし、忘れることで次へ進むことができるということもあります。だから一概に被災地に関心がなくなっていることをとやかくいってもしかたありません。
俺は「東北出身者」「写真家」という個人的理由から関心があるので、たぶん、ずっと関心はなくならないと思いますが。
ところで、今日の「咲(わら)う桜」は、宮古市の磯鶏石崎にある公園(正式名称はわかりません)です。ここは20数本の桜が立っている公園で、国道からも満開の桜が見えたので写真を撮りにいった場所です。
2011年の時は、黄色の規制線はなく(それどころではなかったでしょうが)、公園に入ることができましたが、2012年のときは、入ることができませんでした。でも、桜は咲いていました。
そこへ地元の介護福祉の仕事をしている人たちが、仕事の休憩時間に写真を撮りにきていました。1年前はもちろん「花見」どころでなかったのですが、このときはだいぶ気持ちにも余裕ができて、「桜を撮りに行こう」と思ったそうです。
ホッとするんですね。桜を見ると。
癒されることもあるし、元気をもらうこともできる。不思議な花だと思います、桜というのは。
ある宮城県の被災した人からこんなメールをいただきました。
「桜は見る人が求めるものを与えてくれるのかもしれませんね。」
なるほど。その通りかもしれません。人それぞれの桜があるのでしょう。
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