東北(福島・宮城・岩手)の桜撮影旅2013 (05) 福島県南相馬市 道の駅「野馬追の里」
南相馬市の道の駅「野馬追の里」の去年の写真は、写真集でも使ったが、今年、遊具ができていた。それと除染が終わったばかりで下が白っぽかったが、少し雑草なども生えていた。
おばさんが通りかかった。パソコンを開いて、それを見ながら写真を撮っている俺に、
「何やっているの?」
と聞いてきた。
「去年と同じところから写真を撮っているんです」
この遊具は企業などの協力で、半年ほど前から作り始められたらしい。町の人も戻りつつあるが、若い人たちがなかな戻ってこない。明らかにこの遊具は子供のためのものだ。なんとか若い人たちにも戻ってほしいという願いがこめられているのかもしれない。
若い人たちは避難先での生活に慣れてきている。せっかく慣れたのに、また移住するのは大変だ。おばさんの子供と孫も東京にいる。前は常磐線の特急で帰省することができたが、いまは不通になってしまって、福島からバスに乗り換えて来なければならなくなった。
おばさんは、
「散歩するに公園はいいですね。息抜きになって。桜を見ているとほっとする。ぼんぼりもつけたんだね」
というから、
「去年もありましたよ」
といったら、
「そうなんですか、よく覚えていません。でも、ぼんぼりはなごむねぇ」
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