東北(福島・宮城・岩手)の桜撮影旅2013 (08) 福島県二本松市 合戦場のしだれ桜
合戦場のしだれ桜は、三春滝桜の孫桜とも言われるそうで、たしかに滝が落ちるような花は似ているといえば似ている。
ちょうど訪ねた夕方、ライトアップの点灯式が行われていた。
しだれ桜がメインだが、周りには多くの桜の木があるので、桜の公園のようだ。なんとこの広い場所を管理しているのが桜の木の所有者のMさん。
最近、募金箱を置くようになって、菜の花の肥料代はまかなえるようになったが、ほとんどボランティアだ。
「みなさんが喜んで来てくれるのが嬉しいんです」という。
桜の木の下に昔牛舎だった建物(今は写真展示と土産売り場)があるが、お客さんから「この建物が邪魔だ」と指摘されるそうだ。Mさんもわかってはいる。でも、壊すにもお金がかかるのだ。市で壊してもらう計画も、条例違反ということがわかり(個人所有物に税金を使えない)、取り壊しの計画は頓挫したまま。
ここが有名になったのは、平成8、9年ころ、週刊誌に載ったのがきっかけだ。それまではシーズン中でも10人ほどが来るだけだった。その後テレビ中継が行われ、この桜が全国的に知られるようになった。震災前は9万人も訪れた年もあったという。
ここで、まもなく結婚するという郡山のカップルと出会った。菜の花と桜を背景に、彼らの写真を撮らせてもらった。いい写真になった思う。これは次回の写真集の表紙だなと頭をかすめた。でも、そんな邪念が入ると、けっきょくは使えないということにもなる。そこが写真の難しいところ。
結婚式ではこの写真を使いたいというので、喜んでデータをあげた。桜や菜の花以上に「春」そのもののふたりだった。
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