全国都道府県の魅力度ランキングについて
茨城県の撮影から戻りましたが、たまたま昨日、全国都道府県の魅力度ランキングがニュースになっていて、茨城県をはじめ、群馬県、栃木県、埼玉県などが下位に陣取っている話を書きました。
全国都道府県、すべてを周った立場で言うと、たしかに、この北関東の県よりは、北海道、沖縄県などが、何度でも行ってみたくなる土地であるのは確かです。
そこで思い出したことがあります。311の直後でした。近所の散歩のとき、おばさんたちが立ち話をしていた話題が耳に入ってきたのです。
「ここ(埼玉県)はいいわね。津波も、土砂崩れも、洪水もなくて。私たち幸せね」
と、いうものでした。まぁ、あれだけ大きな震災直後だったですからね。こういう「安全」が幸福度(あるいは魅力度)を測る目安になっているのは当時はしかたなかったかなと俺も思います。
でも、考えてみれば、魅力的な場所というのは、意外と災害と隣合わせのところが大きいんだなと。とくに風景の美しさに関しては。
だから津波も、土砂崩れも、洪水もないからといって魅力的な場所にはならないし、むしろある程度の災害があるところの方が、風景は美しいともいえるかもしれません。そして災害は覚悟しながらも、美しい風景のところにより引き付けられてしまうわけです。
もちろんこのランキングは、風景だけではありませんが、風景の写真を撮っている立場から見る、このランキングの意味というのは、こんなところです。
ところで、俺はアマノジャクなので、ランキングが低いところの方を応援したくなってきます。
ランキング上位のところは放っておいても大丈夫でしょう。それよりも、人が気がつかない魅力を見つけたり、おもしろい場所を探すのが楽しいので、これからもそういう意識で写真を撮っていこうと思います。これが俺にできる恩返しだと思ってもいるし。
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コメント
コメント、ありがとうございます。これからの励みになります。
投稿: PACK | 2013/06/07 21:31
PACKさん
>アマチュアカメラマンの存在意義
その通りだと思います。
地元に根ざしたアマチュアカメラマンには、プロにはかなわないものがあります。地元であることの強みです。日々の観察が地元の新しい「良さ」の発見に結びつくのではないでしょうか。確実にアマチュアカメラマンにしかできない仕事があります。
投稿: あおやぎ | 2013/06/07 09:32
賛成。
さらに、身近なところの「良さ」を見つけるのが私アマチュアカメラマンの存在意義かな…とも思っていますが、まぁ、そのぉ…。
投稿: PACK | 2013/06/06 20:36