戦後、分割統治か?という日本の危機を助けてくれた国がスリランカ
土曜日の「日立 世界ふしぎ発見!」ではスリランカ特集でした。
シンハラ人とタミル人の間の約26年続いた内戦が終結して数年。スリランカに観光客を呼び込もうとしているようです。その意気込みを感じたのは、番組内では大統領もインタビューに応じ、スタジオには在日スリランカ大使まで出演するという破格の内容でした。しかも番組時間も拡大でした。
俺は「棚田を探す」という特殊な目的があってスリランカへ行きましたが、行ってみたら、とてもいいところでした。とくに、人間が落ち着いて、静かで、あまりいやな目にも遭わず、旅がしやすかったのです。インドを想像して行くと肩透かしをくらうほどです。
戦後、あわや分割統治か?という日本の危機を助けてくれた国がスリランカ(当時はセイロン)でした。1951年サンフランシスコ平和会議でのJRジャヤワルデネ代表(のちに大統領)の演説では仏教の「「憎しみは憎しみによっては止まず、ただ愛によってのみ止む」」という言葉を引用し、戦後賠償を自発的に放棄し、日本が独立国であったほうがいいという演説を行ったそうです。サンフランシスコ講和条約締結後に一番早く日本と外交関係を結んだのもスリランカでした。
恥ずかしながら、俺も去年スリランカへ行くまでは知りませんでした。
スリランカの人たちはこれをみんな知っています。でも、残念なことに日本人のほとんどは知りません。スリランカ人はいみじくも「今は片思いですが・・・」と言いましたが、その通りです。日本が戦後、繁栄を謳歌したのは、すべて自分の力だったように錯覚してしまっているのかもしれません。助けられたことを忘れてしまっている。この件だけではなくて、他にもたくさんあるのでしょう。
日本人が観光することで、内戦で疲弊したスリランカの復興を、今度は助けることにもなるのではないでしょうか。
食べ物もカレーばかりではないし、宿泊施設もリゾートから安宿まで揃っています。風景は美しいし、文化はバリエーションがあり、野生動物もいます。まだ観光地になっていないところがたくさんあります。ぜひ行ってみてください。お勧めです。
以前アップしたものがあります。参考までに。
Light of Sri Lanka スリランカの光 (YouTube)
Trains in Sri Lanka. Kandy to Erra スリランカの鉄道 (YouTube)
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コメント
すててこどんどんさん
スリランカは親日的な人が多くて、旅がしやすかったです。また行ってみたいですね。
投稿: あおやぎ | 2013/07/16 17:15
よいお話でした。
動画もいいですね。
いつか、行ってみたいと思いました。
投稿: すててこどんどん | 2013/07/16 13:58