「開運!なんでも鑑定団」で鑑定された「田毎の月」の象嵌が施された煙草箱
テレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」を何気に見ていたら、煙草入れのような金属製の箱が鑑定されていました。鑑定結果は本物で350万円の値が付きました。
でも、俺が気になったのは、その驚きの鑑定結果ではありません。
和歌の文字と、田んぼに映った満月3つが象嵌細工としてほどこされていて、「あっ、これは『田毎の月』だ」と思ったからです。
あらためて「開運!なんでも鑑定団」の公式HP( http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kaiun_db/otakara/20130806/02.html )で確認したら、
「明治を代表する彫金家、海野勝珉作 煙草箱」とあります。「田毎の月」の下には、片切彫という技法で描かれた水路まであるすぐれた芸術品です。
そしてなんと言ってもすごいのは和歌の作者は加藤千蔭という人らしいのですが(江戸時代中期から後期にかけての国学者・歌人・書家。 Wiki参照 )、作者の書をそのまま縮小して象嵌しているところ。書の文字を象嵌するというのは非常に難しいそうです。
加藤千蔭の和歌では、「千まち田」と表現しています。歌は覚えていませんが、かろうじてこの「千まち田」だけは覚えていました。ネットで調べたら「千町田」ですね。
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