棚田をテーマにしたバレエ『里舞』のオープニング曲を作る
千葉県鴨川市大山千枚田のバレエ『里舞』の公演が、来年東京で行われることになりましたが(NPO 法人鴨川現代バレエ団 「里舞」のホームページ)、そのときのオープニング曲をこつこつと自宅で作ってきました。
先日、主宰者の長村さんたちを交えて、曲を直接修正していきました。
音楽スタジオを借りてやりましたが(音楽スタジオも30年ぶりくらい)、ドラムセットが置いてあってテンションがあがりました。ドラムをやってる場合じゃないので、まじめに曲作りをしましたが。
自宅で聴いても大音量で聴けるわけではなく、ヘッドフォーンをしても、実際のバレエが行われるステージでの雰囲気はつかめないので、やっぱり音楽スタジオはいいですね。
以前、失敗したことがあります。自宅では「いいな」と思っていた曲でしたが、これを使ってスライドショーをやることになって、会場で大音量でかけたら、なんと棚田の水路の水音が、水洗トイレを流す水音に聴こえてしまったのです。
もちろんそのときは、そのまま進行したので、お客さんは気がつかなかったと思いますが、俺は顔が真っ赤になって、はやく水音が終わってくれないかと、恥ずかしさでいっぱいでした。
音楽の「音量」というのは、単に「音が大きい」というだけではなく、「音質」にもかかわってくるんだということをはじめて知ったのでした。たぶん、それは人間の耳のハード部分と関係があるのでしょうが、小さな音量を感知する細胞と、大きな音量で反応する細胞が違うんではないかな、と勝手に想像しているんですが。わかりませんよ。単なる想像です。
もしかしたら、音源からの距離なのかもしれません。水路の水音を、10cmほどに近づいて聞くことはなく、1m以上は離れています。
たとえば、虫の声なんかも、大音量で聞くと、「風情がある」というより、「怖い」というふうに印象が変わってしまうのかもしれません。
まぁとにかくああでもないこうでもないと、構成や長さを決めていって、最終的に、中国雲南省ミャオ族の旧正月で歌われていた歌を隠し味で入れて完成となりました。
このオープニングのあと、ディープフォレストの曲に繋がっていきます。ミャオ族の歌を入れるところなんか、ディープフォレストの真似だろうと思われるかもしれませんが、違うんです。ディープフォレストを知る前から、音楽には民族音楽を挿入していました。
サンプル曲はこちらです。
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