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2013/10/28

映画 『127時間』 を観て 【半分以上ネタバレ】  現実というのは、なんて残酷なんだと思った 

131028(写真は、ネパール・カトマンズ「スワヤンブナート」。映画とはまったく関係ありません)

「『127時間』(原題: 127 Hours)は、ダニー・ボイル監督、脚本、製作による2010年の映画作品である。登山家のアーロン・ラルストンの自伝『奇跡の6日間』(Between a Rock and a Hard Place)を原作としており、ジェームズ・フランコがラルストンを演じる。共同脚本にサイモン・ボーファイ、共同製作者にクリスチャン・コルソンなど、『スラムドッグ$ミリオネア』のスタッフが再結集している。」
Wiki参照)

自伝には「6日間」とありますが、映画では「127時間」。

これが登山家アーロン・ラルストンが岩場で動けなくなってから助かるまでの時間です。実話をもとにしたサバイバル映画です。

一言。すさまじい映画でした。

さすがの俺も、耐えられないシーンが1ヶ所。「それ」を実行するシーンです。「それ」とは? 映画を観てみてください。(このブログの文章から、察しはつくでしょうけど)

でも、「それ」をしなければ生還できなかったのは事実で、だから俺も同じ状況になったら、「それ」をやるんだろうか?と考えましたが、やるかどうか、というより、やれるかどうか、疑問です。

まず、どこを切ればいいのか知識がない。技術がない(しかもスイス製アーミーナイフではなく、粗悪品の中国製アーミーナイフを使って)。それと、根性がない。「それ」をしたら、俺は気絶してしまうかもしれません。痛さに極端に弱い人間なのです。

こんな事故に遭い、「それ」をしてしまって、体が不自由になったあとも、危険だからもう登山はやめるとかいうのではなくて、彼は登山を続けました。

そこには、もう同じ人間としては見れない、大きな隔たりを感じてしまいました。彼は「こういう事故も含めての登山」を楽しんでいるようにさえ見えます。岩に挟まれて動けなくなっても、彼は持ち物をチェックするなど、冷静さを失いませんでした。

もっとも、水がなくなり、意識が朦朧とし、幻覚まで見始めたら、さすがの彼も死を意識したようでした。普通の人間はそうでしょう。

それにしても、現実というのは、なんて残酷なんだと思ってしまう映画でもありました。

もし、エンターテイメントとしての映画(フィクションの映画)であったら、彼が朦朧とした状態で体験する夢のシーンのような結末で良かったのではないかと思うからです。

そのシーンとはこういうものでした。

突然大雨が降り出すんですね。そうすると、雨水が岩場の裂け目に溜まっていって、彼もおぼれそうになってしまうんですが、水によって岩に浮力が生まれて、なんとか挟まれた体が自由になるというものでした。これでメデタシメデタシ。

実際は、これは夢というか幻覚だったわけで、事実は、もっと酷な結果になりました。だから現実というのは、当たり前だけど、ハッピーエンドになるなんて保障はまったくなく、これでもか、これでもかと厳しい状況になっていくということもある。今が最悪と思っても、さらに悪いことは起こる。それが現実なんだなと。

「どうしてこんな目に?」とか「どうして俺だけ?」と、神や仏を恨んでしまいたくなる気持ちもよくわかります。
 
 
 
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