香港料理レストラン、500円の「車エビ入りチャーハン」
阪急阪神ホテルズのメニュー誤表示「レシートなしでも返金」 苦情や問い合わせ殺到
(nifty NEWS http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/jcast-187145/1.htm)
昨日、久しぶりで、学生時代の友人Aと飲む機会がありました。彼は昔、会社の香港支店に3年ほどいたことがあって、プライベートでも香港が好きになった人間ですが、そういうこともあったので、昨日は、ある香港料理のレストランへ行きました。
ピ-タン、中国サラミなど、懐かしい味に舌鼓を打ち、最後注文したのが、「エビ入りチャーハン」というものでした。「車エビ使用」と書いてあります。
ここで俺は「車エビ」にピン!ときました。
一流ホテルのレストランが、食材の偽装(社長は「誤表示」を主張してますが)で話題になっているときなので、はたしてこれも本当に「車エビ」なのかどうかと疑ったわけです。
チャーハンの値段は500円。香港料理の皿はそれほど大きくはないですが、この量で500円は高いとはいえません。それに入っていたエビは6尾くらい。俺はエビに詳しいわけではないけど、これは車エビではないんじゃないかと直感しました。
家に帰って「車エビ」を調べてみましたが、業務用の最安値でも1尾50円は下回りません。「安いエビ」ではありません。ネットでは「高級食材」と書いた記事は多い。
常識的に考えて、こういうレストランが、わざわざ「車エビ」を使ったりするものなのでしょうか? 500円の安いチャーハンに。
安いエビを使っていても、客は気にも止めないし、「車エビじゃないだろう?」とクレームを付ける客はいないと思われます。でも、これも事実だったとしたら、あきらかに「偽装」だし、「誤表示」で、法的に問題あり、ということになってしまうのではないでしょうか。(確かめていないので真偽はさだかではありませんが)
でも、こんなことは巷のレストランではごまんとあるんだろうなと、「車エビ入りチャーハン」を食べながら思いました。
もちろん、俺はこの店を告発しようとも思いませんが。「不正を見逃すのか?」と、しかられてしまうんでしょうか。
高い食材を使って、安い料金を取っていたら、「偽装」でも、法的にまずくても誰も文句は言わないはずです。つまり、違法行為をしていたから客が怒っているのではなくて、「一流」といわれるところが、安い食材を使って、高い料金を取って騙していた、というところがしゃくにさわるわけです。
「信用していたのに・ ・ ・」と言った客がいたように、自分のプライドを傷つけられたからなのでしょう。「一流」とか「高級」とか「有名」とか、ブランドを信じ過ぎる人たちの陥る弱点ですね。ブランドをいったん信じ込むと、物を自分で考えなくなってしまう。レストラン側も、その弱点につけ込んでいるわけです。一度築きあげたブランドがあれば、何でもできるという思い込みが、社長以下従業員の一般常識を麻痺させてしまっていたのではないでしょうか。
俺だってそうです。たとえば、今回俺たちが行った香港料理レストランは、高級とはいえない普通のレストランで、だから500円のチャーハンに「車エビ」は怪しいと思ったわけで、もし、一流ホテルのレストランで、もっと値段が高いチャーハンに「車エビ」と書いてあったら、おそらく信用してしまっていたと思います。
化粧品なんかも、原価は安くても、価格を高めに設定しないと売れないといわれるじゃないですか。消費者心理とはそういうもので、それをうまく利用してるってことですね。
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