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2013/10/25

ネパールの撮影旅 2013年秋 (22 最終回) ネパールは、アジア系O系統とD系統(古モンゴロイド系)の攻防の最先端

131025_0(ポカラのフェワ湖)

131025_1(マヘンドラプール(ニューバザール)界隈)

131025_2(政党のバイクでのデモ行進)

131025_4(ポカラ北部のマヘンドラ洞窟の祠)

131025_5(祭りの仮設観覧車でモーターの番をする男)

131022(ネパールの紙幣。左上から、1000R、500R、100R、50R、右上から20R、10R、5R)

これで、ネパールの撮影旅のレポートは、ひとまず終わることにします。

最後に、ポカラの写真と、ネパールの紙幣を掲載しておきます。1 NPR(ネパール・ルピー)は、0.98939 円 (2013/10/24時点)で、ほぼ1円なので、計算はしやすかったです。

ところで俺が滞在していたとき、制憲議会選挙活動が始まりました。投票日は11月19日だそうです。

街中では政党の集会があり、防弾チョッキを着けた武装警察(?)の姿もあったりして、ものものしい雰囲気でした。

今回は124党が比例代表区に届け出たそうですが、一部マオイスト(毛沢東主義派)が選挙に反対しているらしい。

「ネパール:制憲議会選挙に対する抗議活動等に関する注意喚起」(外務省 海外安全ホームページ)が出されています。

俺はネパールの政治についてはよく知りませんが、少数政党が乱立しているところはネパールの複雑さを物語っているのでしょう。

中国、インドの大国に挟まれた小国ネパールにとって、独立を保つためには、難しい舵取りが必要なのは想像できます。日本のように島国と違って、陸続きであれば、危機感も大きいのだと思います。

それで思い出すのが、このDNAレベルの話。

中国が尖閣列島を取りに来る理由 ---- 日本人とチベット人のDNA的つながりから考える(2012/11/09)

漢民族を主とするアジア系O系統が拡大してきた結果、D系統(古モンゴロイド系)が残っているのは俺たち日本人とチベット人という話です。DNAレベルの話ですが、現実問題として、今、アジア系O系統は、この数千年膨張し続けています。この流れは、チベット系民族のいるネパールにとっても他人事ではないはずです。

そのせめぎ合いの最先端が、尖閣諸島問題であり、チベット問題(つまりネパールも含みます)だというのは考えすぎでしょうか。

アジア系O系統の圧力をどうかわすかということを、日本もネパールも考えなくてはならない時代かもしれません。ネパールは、両大国を手玉に取るしたたかさも持ち合わせているようなので、生き残るための知恵は長けているような気がします。そこから日本も学ぶものがあるのではないでしょうか。

これからネパールへお出かけの方は、投票日前後混乱があるかもしれないので、情報には十分注意して、楽しい旅をしてください。

               ☆

ネパール旅行記の最初はこちらです。

Ya_2ネパールの撮影旅 2013年秋 (03) カトマンズに到着
 
 
 
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コメント

オジンガーZeitさん

『古代史幻想』拝読しました。

中国少数民族や稲作に興味を持ってから日本人のルーツや稲作のルーツについてはいろいろと調べました。

一時期は「照葉樹林文化論」とか「騎馬民族征服王朝説」などもありましたね。その時代時代に流行る学説というものがあります。なので、今はDNAが主流ですが、そのうちまた新しい方法が発見されると思います。

前説を否定した新説が登場する。まぁそれがなければ、科学の発展もないわけですが。

いずれにしても、ルーツ探しはロマンがありますね。真実は永遠にわからないでしょうが、そこがまた探究心をくすぐる要因でもあったりして。

投稿: あおやぎ | 2013/10/27 09:19

なんとなく貴方の云いたいことはわかった様な気がします。私は今、老後の趣味として素人なりに写真を勉強しているので、プロの写真家の方がなぜこのような政治的なことをブログでお書きになるのか興味があったので、少し挑発的なコメントさせていただきましたが、もうこれからは余計なコメントをしません。しかし、ココログの棚田や東南アジアの写真はこれからも楽しませてもらいます。
ただ、もし貴方が真剣にDNAからみた日本人ということに興味がおありでしたら、この電子書籍(無料)をおすすめします。一読していただければと思います。
http://p.booklog.jp/book/52940/read

投稿: オジンガーZeit | 2013/10/26 21:23

オジンガーZeitさん

コメントありがとうございます。

俺がナショジの遺伝子解析に申し込んだときも、母系と父系の選択があったと思いますが、ようするにふたつ頼むと料金が2倍かかるので、今回は父系のY染色体だけにしました。だから、遺伝子が東アフリカから出て雲南省までたどり着いたルートは、俺の父系の遺伝子だけの結果です。

たぶん、ユーラシア大陸のどん詰まりが日本(今は島ですが)なので、遺伝子の吹き溜まり状態なのでしょう。

「民族」については、中国の少数民族が、最近、「新しい民族」を主張したという話もある通り、政治的ということもあるかもしれませんが「俺はどこに所属する何者か」というアイデンティティの問題かなとも思います。遺伝子はまったく関係ありませんね。

それと、尖閣に関しては、オジンガーZeitさんが書かれているようなことを言われていますね。

ただ、いろんな見方はできて、表向き両国は「国家の主権」とか政治的なかっこいいこと言っていますが、尖閣周辺の資源をめぐる攻防、経済問題と見ることもできます。要するに宝の奪い合いです。

そして俺には数千年単位の、アジア系O系統の膨張に見えます。ただこれは遺伝子レベルの話なので、もちろん「今の中国人」が「今の日本列島」を占領するという話ではないのですが、面白く表現しようと大げさに書きました。でも、学術論文じゃないので、いいですよね?

投稿: あおやぎ | 2013/10/26 15:56

遺伝子による人類の分類はかなり研究が深められていますが、私の読んだ本によると以前のようにミトコンドリア(母系)だけの研究だけでなく、Y染色体(父系)の遺伝子もかなり詳細に研究されつつあるようです。そうした遺伝子の多型による研究が進みつつまるそうです。それによると、日本人は遺伝子の吹きだまりのような状態で、世界中の古い遺伝子を保有しているそうです。また、遺伝子学者や人類学者によると、遺伝子的に民族という分類はあまり意味が無くて、ただ政治的にしか意味が無いという学者もいます。
尖閣の問題ですが、これは完全に政治問題ではないでしょうか。毛沢東や鄧小平の頃はまったく尖閣は問題になりませんでした。それは彼らが独裁者として強力な権力を持っていたということと、差し迫った課題は対アメリカ、対ソ連であったために、日本との友好を求めていたということによるらしい。それが江沢民が政権を獲ってからは、彼の政権基盤が弱いために、ナショナリズムをかき立て、いわゆる体内危機を外的危機に転嫁した。その流れが現在の習近平政権でも行われているということではないでしょうか。

投稿: オジンガーZeit | 2013/10/26 13:46

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