ネパールの撮影旅 2013年秋 (13) 注文してからご飯を作る食堂
(村の食堂の厨房。囲炉裏の鍋に、作りおきされている豆スープの「ダル」が入っている)
(できた棚田米のダル・バート。ご飯の皿の周りに並ぶのは、左側から時計周りに、卵焼き、ジャガイモと苦瓜の「タルカリ」、「ダル」、カップの水)
こんなニュースが飛び込んできました。
エベレストで大雪、86人動けず
(nifty NEWS http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2013101401001829/1.htm)
ニュースによれば、南アジアを襲った大型サイクロンの影響で大雪になったらしいとのこと。俺はその直前にネパールを出たことになったようですが(自分ではわからなかった)、カトマンズやポカラに被害はなかったのでしょうか?
今日はまた、日本にも大型台風が近づいてきました。被害がないことを望みます。
☆
ところで、話は前後してしまいますが、以前、ガイドを雇って棚田トレッキングをした話に戻ります。「ネパールの撮影旅 2013年秋 (10) 湖に面したネパールの棚田と海に面した日本の棚田」の続きです。
そのとき、村の食堂でお昼を食べることになったのですが、ネパールの一般的な食事「ダル・バート」を注文しました。すると、まず奥さんはコメを洗い、ご飯を炊き始め、旦那さんはジャガイモの皮をむいてからカレーを作り始めました。すべてが注文してからの作業です。
なので、食事にありつくまで、小一時間かかりました。それまで、コメ粉のドーナツ「セル・ロティ」と紅茶で我慢しました。
でも、いらいらしても仕方ありません。近くの稲の花や、子供たちの写真を撮ったり、精米所を見学したりしてご飯が出来るのを待ちました。
ご飯はぱさぱさのコメではなくて、日本のご飯ほどではありませんが、団子状にまとまるくらいの少し粘りもあって、ちょっと懐かしい食感です。もちろんこの棚田で取れた「棚田米」だそうです。待ったかいがありました。ネパールの棚田の中で「棚田米」を食べられるとは。感激です。でも、品種名を聞くのを忘れてしまいました。
地元農民によると、このあたりで一番多く作っているコメは、「ジェタブラ・バスマティ」だそうです。日本語もわかるネパール人農家によると、ポカラ周辺で作られているものが有名で、昔の名前が「ポクレリ・ジヌア」といったそうです。これはポカラの外の人が呼んだ名前でもありましたが、「ポカラ産のコメ」という意味だそうです。「ジェタブラ・バスマティ」は、ポカラ周辺で取れる香り米。煮ると、遠いところまでその香りは漂っていくそうです。
なので、今回食堂で出してくれたダルバートのご飯は「ジェタブラ・バスマティ」ではなかったような気がします。香りはあまり感じなかったので。
「ダル」は豆スープ、「バート」がご飯。それに簡単な惣菜「タルカリ」が付きます。この食堂では、カレー味のジャガイモと苦瓜の惣菜「タルカリ」、それと卵焼き。ご飯もスープもお代わりできます。これで100ルピー(日本円で100円)くらい。
もちろん棚田米をお代わりしました。そして最後はゆっくりとお茶を飲みました。(カップの水はやめておきました)
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